スーパーで珍しげな魚介を見かけては、淡々と買って帰ってはレビューを綴っている当ブログ。
それがこちら。

これは、「ホタテの子」です。
ホタテを買われる方は見たことがあるかもしれませんが、貝柱のまわりにくっついている、オレンジや白の三日月型のアレですね。
普段は捨てられたり、刺身からは外されていたりと、わりと不遇な扱いを受けがちな部位だったりします。
これを今回は、ご飯にもお酒にも合いそうな甘辛煮にしていきます。下処理のコツから、煮すぎて悲劇を起こさないための火加減まで、実際に作った正直な感想とあわせて紹介していきますので、参考にしていただければと思います。
それでは、いってみましょう!
ホタテの子について
……の前に、せっかくなのでこの「ホタテの子」が何者なのか、軽くおさらいを。
ホタテの子と呼ばれているのは、貝柱のまわりにある生殖巣の部分。白っぽいものはオスの精巣(白子)、オレンジやピンク色のものはメスの卵巣にあたります。つまり「子」とひとくくりにされていますが、中身はオスとメスでまったく別物だったりするわけです。
ここからがちょっと面白いところで、ホタテは生まれたときはみんなメスで、2年ほどかけて半数がオスへ性転換するとのこと。さらにややこしいことに、白とピンクが混ざった、いわば両性具有(雌雄同体)のホタテも一定数存在するそうです。あとで触れますが、筆者が「卵なのか白子なのか結局わからん」となったのは、もしかするとここに理由があるのかもしれません。
旬についてですが、北海道だと3〜4月ごろが白子や卵巣がいちばん大きくなる時期とのこと。
ともあれ、捨てられがちなわりにポテンシャルのある部位、ということで。さっそく調理に移っていきます。
材料(2〜3人分)
それでは、材料の確認です。
- ホタテの子 200g前後
- 生姜 1かけ
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ2
- 醤油 大さじ2
- 砂糖 大さじ1〜1.5
- 水 大さじ2〜3
- 七味(お好みで) 少々
甘めが好きなら砂糖は大さじ1.5、ご飯のおかずに寄せたいなら醤油を少し強めにすると、いい塩梅になります。
作っていく
それでは作っていきます。
まず、ホタテの子をザルに入れて、流水でやさしく洗っていきます。血やぬめりがあれば軽く取り除いて、キッチンペーパーで水気をさっと拭く。生姜は千切り、または薄切りにしておきます。
臭みが気になる場合は、ここで熱湯をさっと回しかけてから使うと、ぐっと食べやすくなります。ただし——ここが大事なんですが、茹ですぎると一気に硬くなるので注意。
まず、小鍋に酒・みりん・醤油・砂糖・水・生姜を入れて、中火にかけて煮立たせます。

煮汁がふつふつしてきたら、ホタテの子を投入。
再び煮立ったら弱めの中火に落とし、アクが出てきたら軽くすくい取ります。あとは落としぶたをして、7〜10分ほど煮ていきます。
煮汁が半分くらいまで減ったら、落としぶたを外し、今度は鍋をゆすりながら煮汁を絡めるように2〜3分ほど煮詰めていきます。照りが出てきて、煮汁が少し残るくらいのところで火を止めれば完成です。

ここでも繰り返しになりますが、煮汁は完全に飛ばさず、少し残すのがコツ。冷めていく過程でさらに味が入っていくので、ちょっと薄いかな、くらいでちょうどよかったりします。
そして、出来上がりがこちら。

なんとも酒のアテに適していそうな見た目ですね。
食べてみる
それでは、いよいよ実食です。

ひと口食べてみると、まず外側がプリッとしていて、噛むと中はしっとり。
なんというか、中に卵が詰まっているような、そんな食感です。
そして、噛むほどにじんわりとホタテの風味が広がってきます。貝柱とはまた違う、濃いめのうまみ。
これはなかなかいい。
で、先ほども述べましたが、食べていて、「これが卵なのか白子なのかよくわからん」と正直感じました。
鯛の白子と鯛の子だったら間違えるわけがないですが、これは貝だからそうなのでしょうか。
いずれにせよ、甘辛い味付けとホタテの風味の相性は抜群。ご飯にもお酒にも、しっかり合う一品でした。
終わりに
いかがだったでしょうか。
捨てられがちな「ホタテの子」ですが、甘辛く煮るだけで、ちゃんとご飯のおかずにもお酒のアテにもなる、なかなか侮れない部位でした。
最大にして唯一のコツは、何度も言うようですが煮すぎないこと。ホタテの子は火を入れすぎると、ボソボソ・パサパサの、甘辛い消しゴムみたいなものに成り果てます。悲劇です。煮汁を少し残して、余熱と冷める時間で味を含ませるくらいの気持ちでいくのが、ちょうどいいかと。
スーパーでホタテの子を見かけたけど食べ方がわからない、という方は、ぜひ一度この甘辛煮を試していただければと。
ちなみに、当ブログでは魚介類の他にも、チェーン店の再現レシピや店レベルのクオリティを狙ったガチレシピも公開しているので、よければこちらも。
それではー。





