最高の欧風チキンカレーを模索した話

ガチレシピ

豚骨からスープを煮出してラーメンを作ってみたりプロのレシピを見て餃子を作ってみたりと、料理に関してやたら偏屈な愛情を見せる当ブログ。

今回挑戦したいのは、究極の欧風チキンカレーです。

カレーと言えば、家庭では市販のカレールーで作るのが一般的でしょう。

その企業努力たるや凄まじく、正直それでも十分に美味しいカレーができるわけですが、今回目指すのは、究極に旨いチキンカレーです。

無論、カレールーは使いません。

究極に旨くするための秘策も用意してありますので、これをお読みになったあなたが今回のレシピを実践するかはともかく、娯楽がてらご覧いただければと思います。

ちなみに、作るなかで工数も時間もめちゃくちゃかかったものの、味に関しては相当満足のいくものができました。

それでは、このよくわからない情熱の結果を、ご覧ください。

きっかけはオーベルジーヌのカレーメシ

さて、今回究極のカレー作りに挑戦するきっかけとなった商品があります。

それがこちら。

一応リンクを貼りますが、この記事を書いている時点で売り切れ状態でした。期間限定品のため、もし販売が復活してたら相当にラッキーです。

日清 オーベルジーヌ監修 欧風カレー [人気ロケ弁カレーを再現] 日清食品 カレーメシ カップメシ インスタント 104g×6個

オーベルジーヌ監修のカレーメシ

職場の方にいただいたので、ご飯を作るのが面倒な日に何の気なしに食べたわけですが、そのクオリティに正直驚きました。

まず口に入れた瞬間広がる、玉ねぎの甘味。

そして、その直後にジワジワと追いかけてくるスパイスの辛味。

この甘味と辛味の絶妙なバランス、そして深いコクが、これまで食べたカレーとはまた違う、素晴らしいクオリティだったわけです。

そして、思いました。

「これ、家で作れねぇかな?」

そう思い立ち、早速このカレーについて調べてみることに。

すると、監修元のオーベルジーヌのカレーは大量の玉ねぎを長時間炒めることによって旨味と甘味を引き出しているということを知ります。

なるほど、玉ねぎか。

興味が湧いたので、例の如くChatGPTにレシピを聞いてみることに。

ここから、オーベルジーヌのカレーの再現を目指すべく、ChatGPTとの問答が繰り返されることになります。

牛肉が手に入らず、チキンカレーにアレンジ

さて、そんなオーベルジーヌですが、本家はビーフカレーになります。

ChatGPTに聞いたところ、旨味を最大限に引き出すためには、ビーフブイヨンを取ることが重要とのこと。

そのためには、牛肉に加えて出汁取りに牛骨や牛テール、牛すじを使うのがベストとのこと。

さすがに前者二つは手に入りにくいため、牛すじを使うことにしました。

そうと決まれば行動は早く、調べてから数分後にはスーパーへ向かっていました。

しかしながら。

牛すじが見当たらない。

普段はよく見かける牛すじが、こんなときに限って見つかりません。

思い立ったのが夕方ということもあってか、普段行かない高級スーパーにも足を運んでみたものの、やはりない。

マジか……」と意気消沈しながらも、既に情熱高いホットな状態にあるため、諦めることができずに再度ChatGPTに相談。

仕方がないので「チキンカレーでなんとかならないか」と相談すると、「鶏もも肉をメインにして、出汁取りには鶏ガラともみじ(鶏の足)を使えば、チキンカレーとして美味しく仕上がる」とのアドバイスが。

よし、それで行こう。

というわけで、今回はオーベルジーヌの技法を元にしつつ、ChatGPTの知恵を借りた欧風チキンカレーを作っていきます。

材料

まず、今回使用した材料がこちら。

【メイン材料】

  • 鶏ガラ+もみじ(ブイヨン用):800ml〜1L
  • 鶏もも肉:600g
  • 玉ねぎ:1.5〜2kg(ペースト用)
  • にんにく:3片
  • 生姜:1かけ

【野菜類】

  • にんじん:3本
  • しめじ:1株
  • あらごしトマト:400g

【乳製品】

  • バター:50g + 仕上げ用20g

【スパイス】

  • 花ベルカレー粉:大さじ3
  • 追加:コリアンダー小さじ1、パプリカ小さじ1(香りを明るく)
  • 仕上げ:ガラムマサラ小さじ½
  • 三温糖 or はちみつ:小さじ1〜2

💡 「花ベルカレー粉」は24種スパイスをすでに絶妙ブレンド済み。

だから基本はこれを主役にして、香りの補強と仕上げ調整をする。


本来のオーベルジーヌは生クリームも使用しているらしいのですが、今回はバターを多めにする形でコクを出すことにしました。

また、当方現在ダイエット中のため、健康を考えて野菜を多めにしたわけです。(これが後々、味に影響することになるとは、この時はまだ知らなかった)

作っていく

それでは、調理開始です。

玉ねぎペーストを作る(圧力+炒め)

まず最初に取り掛かるのが、オーベルジーヌの真骨頂である玉ねぎのペーストです。

本来であれば、玉ねぎをみじん切りにして何時間もかけて飴色になるまで炒めるわけですが、正直そんな時間はない。

そこでChatGPTに時短テクニックを聞いたところ、「圧力鍋を使えばプロのレストランでも使われている時短ができる」とのこと。

やり方は以下の通り。

  • 玉ねぎを千切りにする
  • 圧力鍋に水と玉ねぎを入れて5分加圧
  • 自然減圧を待つ

これだけで、玉ねぎが驚くほど柔らかくなり、甘味が引き出されるわけです。

ちなみにこれは水の入れすぎで、煮詰めるのにかなり時間がかかりました。水は底が1cm埋まるほどの少量で十分です。

その後、バターを敷いて炒めていきました。

この際、軽く飴色になったところでセロリも加えて炒めました。

鶏ガラ&もみじで出汁取り

玉ねぎを炒める間に、コンロの別口で出汁取りをしていきます。

鶏ガラともみじを水に漬けて十分に血抜きして、再度水を張って香味野菜と一緒に圧力鍋で30分加圧していきます。

そうしたら、香味野菜を取り除いて次に個人的に一番大好きな作業、ハンドブレンダーによるミキシングをおこなっていきます。

こうすることで、スープを乳化させて鶏白湯風にしていくのと、より出汁を濃厚にすることを狙っています。

ミキシングが終わったら、ガラを濾していきます。

できあがりはこちら。

カエシを作れば鶏白湯ラーメンとしていただけるわけですが、ここは我慢をして調理を続けます。

鶏肉を焼き付け、取り出す

玉ねぎペーストの準備ができたら、次は鶏もも肉を焼いていきます。

表面にしっかり焼き色をつけて、旨味を閉じ込める。

焼けたら一旦取り出しておきます。

3. 鍋にバター+にんにく+生姜 → 香りを出す

鍋に、にんにくと生姜、スパイスを投入。

じっくりと香りを引き出していきます。

終わったら、野菜類を入れて炒めます。

そして、ここにしめじも入れて炒め、それが終わったらトマト缶やら含めてすべて鍋にぶち込み、大好きなミキシングを行います。

そして、鶏肉の投入。


最後の仕上げをして完成

そこから弱火で1時間煮込んだら、最後の仕上げ。

まず塩で味を調整し、バターを加えてコクを出します。

そして最後に、ガラムマサラを振りかけて香りの層をプラスしたら完成です。

食べてみた感想とか

そんなこんなで、ついに完成したのがこちら。

鶏肉がゴロゴロと入った、欧風チキンカレー。

見た目からして、期待が高まります。

その日は力尽きたため、一晩寝かせて食べました。

ここにきて痛恨のカレーライス写真撮り忘れ。画像はイメージです。

一口食べて、まず感じたのは「辛さと甘さが再現できてる!」ということ。

カレーメシを食べたときの、あの甘さの後に辛さがくる味わいがほぼ再現されていました。

玉ねぎの甘味が最初に口の中に広がり、その後スパイスの辛味がじわじわと追いかけてくる。

この感覚、まさにオーベルジーヌ。

かなり美味しいです。

ただ、全体的な味わいは優しい感じ

これは、健康を意識するあまり野菜を多くし過ぎたからかもしれません。

もしくは、ビーフカレーにすると牛肉の力強い旨味が加わって、また違った味わいになるのかも。

とはいえ、鶏肉がゴロゴロと入っていて、食べ応えは十分。

ちょうどいい感じに仕上がりました。

終わりに

いかがだったでしょうか。

今回、オーベルジーヌのカレー飯に感動して作ってみたわけですが、正直なところ、いかんせん作業の工数が多過ぎて、非常に時間がかかりました

鶏ガラをミキシングして濾す作業とか、端折れるところは端折った方が現実的かもしれません。

もし作る場合は、時間に余裕がある週末などがおすすめです。

次はオーベルジーヌの本家であるビーフカレーの再現に挑戦してみたいところ。

でも、その前に本物のオーベルジーヌをどうにかして食べてみたい。。。

そうすれば、もっと精度の高い再現ができるはず。

なにはともあれ、玉ねぎペーストを大量に入れると旨味がかなり増すことがわかったので、もし興味を持った方はここから挑戦してみていただければと。

また、当ブログでは他にもマニアックなレシピを数々紹介しているので、よければ他記事も読んでいただければと。

それではー。

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