甘鯛なるものを塩焼きで食べた話

料理

珍しい魚を見つけては購入し、調理してネットの海に晒し続ける、魚介類の天敵とも言えるとブログ。

今回もスーパーで見慣れない魚を見かけたので、購入してきました。

それがこちら。

こちらはと言う魚のよう。

名前から察するに鯛の仲間でありそうな様子ですが、かのマンボウも市場では「万鯛」として売られているなど、鯛の名前を冠するものは、マーケティングの観点から無理矢理仲間入りをさせられているものも少なくないため、ここは調べる必要がありそうです。

見た感じ、フォルムとしてもあの鯛と比べると少し細身なような気もしています。

今回は、そんな目鯛の生態等の情報をおさらいし、その後食べてみた感想などを述べていきたいと思います。

甘鯛について

それでは、甘鯛について学んでいきましょう。

甘鯛はスズキ目アマダイ科アマダイ属の魚で、日本では5種が見られ、アカアマダイ、シロアマダイ、キアマダイ3種が食用種となっているよう。(Wikipedia情報)

赤白黄色というとちょうどチューリップの歌と同じですね。

地方名も多く、グジ、クズナ、コビリ、コビル、スナゴ等はみな甘鯛を指します。

体長は20~60cmほどで、雄の方が大きく、雌は最大でも45cm前後になるとのこと。

今回購入したのは20cmちょっとなので、1歳から2歳ほどの若い個体でしょう。

ちなみに、甘鯛はタイ科ではないため、正式には鯛のお仲間ではありません。

ただ、甘鯛は非常に美味な高級魚として扱われているようで、東京ではキロ当たり10,000円以上ということは珍しくないよう。

ちなみに身は柔らかく、崩れやすいため刺身には向いておらず、塩焼きや煮付け、蒸し料理にすることが多いとのことです。

食べていく

それでは、甘鯛について学んだところで、早速調理して食べていきましょう。

今回は鮮魚担当の方が開きにしてくれているので、シンプルに塩焼きでいただきたいと思います。

塩を振った甘鯛をオーブンで火が通るまで熱していきます。

そうして焼き上がったのがこちら。

前情報の通り身が非常に柔らかく、フライ返しで皿へ移動させたものの、胴体が半身だけ切れてしまいました。

それでは、食べていきます。

食感については、非常に柔らかいです。

ただ、鰻のような身のしっかりした柔らかさというよりは、蟹味噌のようなドロドロとした水っぽい柔らかさに近いです。

後に調べたところによると、甘鯛は料理人の腕が問われる魚とのことで、調理の際には十分な水抜きが必要だったとのこと。

ただ、今回のような雑な調理法でも、甘鯛の旨みは感じることができます。

塩焼きでも充分に美味しいですが、干物ならもっとお手軽に美味しくいただけるのかなと思いました。

おわりに

いかがだったでしょうか。

甘鯛も結局は鯛の仲間ではないとのことで、また一つ自分の中の「エセ鯛」のレパートリーが増えて面白かったです。

ちなみにマンボウの刺身は身の色も味もどちらかというとマグロの方に近いので、どうして「万鯛」なる名前を関することになったのかさらに謎。

また、それらのエセ鯛たちは、一般には「あやかり鯛」と呼ばれているよう。

そんな「あやかり鯛」らしきものを見つけたら、また買って紹介したいと思います。

それではー。

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