科学的に幸福になれるお金の使い方がわかったから紹介する 後編

書籍

どうも。

科学的に幸福になれるお金の使い方がわかったから紹介する 前編

『「幸せをお金で買う」5つの授業』の要約の後編です。

※前編がまだの方はこちらからどうぞ!

さて、早速行ってみましょう!

その③「時間を買う」

忙しい現代社会に生きる我々は、常に「時間がない!」という感覚にさらされながら日々を送っているわけです。

(実際に忙しいかどうかはさておいて。。。)

日々の生活の中で「時間があると感じること」は、人生の満足度を大きく上げる要素の一つだとこの本では語られています。

そのために、「お金と時間が交換できるもの」「お金で手間が省けるもの」にお金を使うのは、幸福度を上げるお金の使い方と言えます。

例えば、飛行機で移動する際、1万円多く出してより経路が少ない便のチケットを買ったり、徒歩移動や煩雑な電車の乗り換えをやめてタクシーを使う、といったことで移動時間と手間を短縮する

あるいは、食洗機やルンバのようなロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機を買って、家事にかける時間と手間を削減するという方法もあります。

(食洗機とロボット掃除機は筆者も使っていますが、特に食洗機は火事で家財が全焼したとしてもまず最初に買い戻したいレベルで手放せないです笑)

重要なのは、不快に感じる行動(家事や通勤、やりたくない仕事等々)にかける時間を減らし、快に感じる行動(読書や運動、特定の趣味等)にかける時間を増やすことです。

人によって好きなことや嫌いなことは違います。例えば「掃除をしている時間が一番落ち着ける」という人はロボット掃除機は良い買い物とはならないでしょうし、コーヒーを淹れるのが趣味の人にとっても、コーヒーメーカーを買って手間を省くことは幸福度を上げないでしょう。

気になった方は、とりあえず一日の過ごし方を振り返って、「不快」と感じる行動を洗い出してみてはいかがでしょうか。

その④先に支払って後に消費する

「旅は始まるまでが一番楽しい」という感覚を多くの人が感じたことがあるでしょうが、それは科学的に裏付けられています。

それはなぜかというと、心が健康であるならば、人間は楽しいことが始まるまでの期間に、ポジティブな期待を膨らませるものだからです。

いくら楽しそうな旅行だとしても、実際に始まってみると、全て楽しくハッピーに終わるとはならないこともあります。

(飛行機が遅延したり、ホテルが思ったものじゃなかったり、旅行仲間の嫌なところに気づいたり。。。)

しかし、重要なのは「不確実性」で、楽しそうな旅行が決まっていれば、人間は無意識に「あそこの景色は綺麗だろうなぁ」「あの店でディナーするのはきっといい気分になれるだろうなぁ」と、その旅行に対してポジティブな想像を続けます。

そういった楽しい時間のためにこの本で推奨されているのが、「先に支払って後に消費する」というもの。

先に支払う理由は、支払いそのものが大きな苦痛だから。

人間は苦痛を避けるようにできていて、支払いに対しても、特に大きな理由もなく分割払いやリボ払いを選んで、苦痛を先延ばしにしたり和らげたりする人が少なくありません。

逆を言えば、先に「支払い」という苦痛さえ済ませておけば、後は心置きなく当日まで楽しい妄想を膨らませることができるのです。

ちなみに、「先に支払って後で消費する」ことで最大の幸福が得られるのは以下の三つのケース。

①支払った物に対して期待が膨らむような要素を見つけられる機会が提供される場合

②支払ったものに対して、よだれが出るほど楽しみになり、実際に消費した際に喜びが増す場合

③消費する経験自体はかなり短時間に終わってしまう場合

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)  エリザベス・ダン、マイケル・ノートン

その⑤ 他人に投資する

ちょっと意外かもしれませんが、「他人に投資する」ということも、大きく幸福度を上げるお金の使い方の一つです。

人間は社会性の動物なので、社会に貢献することで大きな幸福を得られる生き物なのです。

(それは精神面だけでなく健康面にもポジティブに作用するとのこと)

事実、ウォーレンバフェットやビルゲイツ等、名だたる富豪たちは揃って慈善事業やチャリティーへの寄付に資産の多くを投じています。

実験でも、与えられた5ドルを自分のために使った(カフェでコーヒーを買う等)人よりも、他人のためにお金を使った(ホームレスにあげた等)人の方が、幸福度が上がったとのこと。

また、その投資が義務であったとしても、幸福度は上がったとのことでした。

他人への投資で幸福感を得るために必要なことは、他人との「つながり」を深められるような形で投資ができた場合

近所の団体に寄付できるイオンの黄色いレシートなんかは、この特性をうまく利用していますよね。

ちなみに、お金に限った話ではなく、実際にボランティア等で他人のために時間を使っても、幸福度は上がるようです。

今はネット募金やクラウドファンディングのように色々な形態があるので、もし興味がある方は自分にあったものを探してみてはいかがでしょうか。

終わりに

いかがだったでしょうか。

ちなみに、個人的にこの本で学びになったのは、幸福度を下げる大きな要因の一つは、「お金について考えること」だという点。

サラリーマンの多くは時間給で生活をしていますが、そういった「時間=お金」という形で紐づいていると、「もっとお金を稼がないと!」と焦燥感に駆られたりして、幸福度が下がるようです。

また、現代社会は忙しいと先ほど書きましたが、この本によると、1960年代と現代のアメリカ人の労働時間を調べたところ、ほとんど差はなかったとのこと。

「忙しい!」と感じる要因の一つは全体が「豊か」になったからで、時間に対して価値を感じるようになった結果だとこの本では語られていました。

具体的な方法はこんな感じですが、筆者たちが行った実験等を含めて詳しく学びたい方は、一度本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

それではー。

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