先延ばししまくったので、『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』に救いを求めた

書籍

「最近忙しいし……」という言い訳を繰り返し、ずっとこのブログの更新を先延ばしにしてきたわけです。

気づけば、読んだ本ばかりが貯まり(本を読む時間はあるんかい)、毎日更新すると決めていたこのブログも毎日更新されていることの方が珍しくなり笑、メンタル的にもいよいよ危険な状況になってきました。

「悩みを解決してくれるのはいつだって本だろう」ということで、今回も本に頼ることにしました。

それがこの本です。どん。

『スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考』。

ええ、そうです。

これまで習慣化の本を読みあさってきましたが、とうとう先延ばしを自己正当化しにいきました(どーん)

最近先延ばしが続いたので、自己肯定感もぼちぼち危機に晒されてたわけですね。

これを読んで結果的にどうなったかというと、けっこう心が軽くなりました。
(おかげでこの記事も書けました)

僕と同じような先延ばし屋のために、この本を紹介していきたいと思います。

では、早速いってみましょう。

意義ある先延ばしをしよう!

まず大前提として、先延ばし屋というのは、決して褒められたものではありません(そりゃそうだ)。

やらなければいけないことを先延ばしにしてしまうと、当然物事は予定通りに進まず、焦りが生まれます。

また、先延ばしにすることで他の予定も圧迫されたり、進捗が良くないとまわりの人にも迷惑がかかってしまうこともあります。

そして、その先延ばしになっていることで生まれるストレスを和らげるために、酒を飲んだりYouTubeを観たりゲームをすることで、気持ちをリフレッシュします。結果、また先延ばしになってしまうわけです。

このように、我々先延ばし屋はめちゃくちゃ非効率なことをやっているわけですが、この本の著者のジョン・ペリー教授は、自身が先延ばし屋であることを認めたうえで、「先延ばし屋も、やり方を変えれば利点になるんじゃない?」というようなことを言っています。

というのも、僕たちはやらなければいけないことを先延ばしにする一方で、その先延ばししてできた時間を、ただなにもせず過ごしているわけではないからです。

学生あるあるで、「勉強にとりかかろうとしたのに部屋の掃除を始めてしまう」というのがありますが、人間は、緊急性や重要度が高いものに手をつけることを避けるために、「無意味ではないなにかしらのこと」をする傾向があります。

ペリー教授は、その傾向を逆手に取って、「なにかを先延ばしにする代わりに、他のやらなければいけないことに手をつけたら、生産的だしいいことだよね」といったことを述べていて、それを「意義ある先延ばし」と呼んでいます。

事実、この本はペリー教授が公開した一つのエッセイが反響を呼んで出版が決まったらしいのですが、このエッセイ自体も、大学での仕事(教科書の発注や答案の採点等々)を先延ばしするために書き始めたそう。

(ちなみに、このエッセイの執筆自体も、数ヶ月先延ばしされてきた末にやっと取りかかったそうですが笑)

そうやって言われれば、たしかに生産的だなぁという気がしてきます。

では、「意義ある先延ばし」をするためのアドバイスもまたペリー教授はしてくれているので、それを次の項目で見ていきましょう。

意義ある先延ばしのために大事なこと

人間誰しも、実際に紙に書いているかはさておいて、頭の中に「やるべきことリスト」があって、それが緊急度と重要度順に並べられているわけです。

ここで先延ばし屋にありがちなのが、重要なことにフォーカスするために、「やるべきことを最小限にする」ことだと、ペリー教授は述べています。

一見もっともなように思えますが、そうしてしまうと、それを先延ばしにした後にする「やるべきこと」がなくなってしまいます。

そうなると、他にやることがなくなって、テレビをつけ始めたりマンガを読み始めたりと、カウチポテト族まっしぐらなわけです。

この本ではむしろ逆に、「たくさんのことをやるべきことリストに挙げろ」と主張しています。

そうすれば、目の前の重要な「やるべきこと」から回避をするための「あ、これならやりたいなぁー」と思える「やるべきこと」が見つかるので、スマホゲーをして時間を潰すといったことをせずに済むわけです。

また、先延ばし屋の傾向として、意外にも「先延ばし屋は完璧主義だ」ということを話しています。

仕事を完璧なものにしようとするあまり、心理的なハードルが上がってしまって、結果先延ばししてしまうよう。

しかし、その物事を「完璧にする、しないで自分や周囲にどのような影響があるのか?」と考えたときに、大抵の仕事というのは、「完璧でなくても問題ない」という結論になるとのこと。

締め切りを過ぎてまで完璧な仕事をするくらいなら、完璧でない仕事をこなしていったほうがいいとペリー教授は述べています。

おわりに

いかがだったでしょうか。

僕も「意義ある先延ばし」と聞いて、「そうか。なるほどなー」と思ったわけですが、ここで、「で、その先延ばしにしたやるべきことはどうなるの?」という純粋な疑問も浮かぶわけです。

これについてのペリー教授の回答は、「先延ばしし続けたら、それよりももっと重要度の高い用事が出てくるから、そのときにはやりたくなっているだろう」というもの。

なんとものんきな話ですが、これで本当に回っているのがすごい笑

ちなみに、個人的に嬉しかったのが、「今日できることは明日まで伸ばすな」という古くからの教訓に対して、「こんな不条理なことはない」と言っていただいたところ。

「ニュース番組すらやることリストに入れないと観れないし、やることが終わるまで寝れないじゃん」、と。

「それに、先延ばしにしているうちに、それを他の人がやってくれるかもしれないし、そもそもやる必要がなくなってることもあるでしょ?」といったことを言っています。

ビジネス書によくある言い分と逆行しているところが、なんともゆるくていい感じですね。

さて、僕もとりあえずやりたいことはいっぱいあるので、先延ばしするための「やるべきことリスト」を作っていきたいと思います。

それではまたー。

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