価格帯の違う塩サバの切り身を食べ比べた話

料理

数多ある食材の中でも、こと魚に関しては謎のこだわりを見せて紹介をしている当ブログ。

いつもなら、見慣れない魚を取り上げて紹介をするのですが、今回は誰もが知るあの大衆魚について取り上げたいと思います。

それがこちら。

もはや説明不要かと思いますが、こちら、鯖の切り身になります。

ちなみにうす塩味。

弁当のおかずにもなっているような食材なわけですが、あえて今回取り上げたのには理由があります。

それは、「価格帯の違う鯖の切り身であれば、どのくらい味が違うのだろうか」と言う疑問を抱いたため。

一言に鯖といっても、市場で出回っているものによっては同じ種類でも大きく価格が違います。

サバ缶にしても、1缶100円位のものから、300円、良いものだと500円以上するものもあるわけです。

今回思い立ってスーパーで購入してきたのがこちらの2品。

1つ目は、スコットランド産の塩サバ。

お値段、2切れで320円。

一切れ150円程度ですね。

一切れ100円程度のものもあるので最安値と言うわけではありませんが、この日スーパーで見かけた中では1番安いものでした。

2つ目は、ノルウェー産の塩サバになります。

こちらは、3切れで620円。

一切で約200円程度。

こちらはそれなりに良い鯖の切り身と言えるのではないでしょうか?

今回はこの2品を食べ比べてみて、どの程度価格帯によって差があるのか検証する内容となっております。

また、今回は購入できませんでしたが、よくスーパーで売られている最安値の価格帯のひと切れ100円程度の鯖とも記憶を頼りに比較しながら紹介をしていければと思います。

その前に、いつもの通り鯖についての知識をおさらいしながらしてからしていきたいと思います。

ちなみに、今回紹介するのは、外国産のサバになるので、市場でよく出回っているマサバやゴマサバではありません。

こちらはタイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)と呼ばれるサバになります。

今回については、そんなタイセイヨウサバを、マサバと比較をしながら紹介をしていければと思います。

それではいってみましょう!

ノルウェーサバについて

それでは、ノルウェーサバについて紹介していきます。

Chub mackerel (Scomber colias) illustrated by Charles Dessalines D Orbigny (1806-1876). Digitally enhanced from our own 1892 edition of Dictionnaire Universel D histoire Naturelle.

※フリーの画像がなかったので、どうぞ気になる方は検索してみてください。

タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)は、虎のような太い縦縞模様と濃厚な脂が特徴の魚

マサバとの見分け方は、その背中の模様。

タイセイヨウサバは身を覆う太くはっきりとした縞模様を持っているのに対し、日本で一般的なマサバはより細かい模様をしています。

マサバ。成長するとここから縞模様も太くなっていきます。

ちなみに同じく日本の市場で流通しているゴマサバは、マサバによく似ていますが、腹の部分に斑点模様があるかどうかで見分けることができます。

ゴマサバ。お腹に模様がある。

この鮮やかな縞模様は、海中での保護色としても機能しているようです。

脂のりは格別で、とくに9月中旬から10月には“霜降り”と呼ばれるほど脂が身に回り、体脂肪率は25〜30%に達するとのこと。一方、日本近海で旬を迎えるマサバも、脂がのる秋冬(10月〜2月)には20〜25%ほど脂を蓄えるものの、ノルウェーサバには及びません。

また、漁獲管理にも大きな差があります。ノルウェーでは成熟した個体(3歳以上)を選んで漁獲され、漁船ごとに枠が決められているため、脂がのった美味しいサバだけを選んで収穫できます 。

その結果、日本で流通する500g以上の大型サバも30%以上を占め、国産マサバよりも高い割合で良質な個体が流通しています、

食べていく

それでは、鯖についての知識も仕入れたところで、肝心の鯖の切り身を食べていきたいと思います。

今回、七輪で焼いてみても面白いかとも思いましたが、あいにくの雨で費をつけるのが面倒になり断念。

いつも通りオーブンで焼いていきます。

左がスコットランド産150円、右がノルウェー産200円。

そして、焼き上がりがこちら。

既に焼いた時点で、右の高い鯖の方から脂が溜まっています。

それではまずは1切れ150円の鯖の方からいただいていきます。

なんといいますか、いつも食べ慣れている普通の焼き鯖です。

脂のノリも全くないわけではありませんが、そこそこといったところ。

ただ、スーパーで売られている最安値の価格帯のものと比べて、生臭さはありません。

その辺はきちんと処理されているのでしょう。

次に、ノルウェー産の方をいただいていきます。

こちらは脂のノリがすごいです。

非常に乗っているので、ご飯などがないと、むしろくどく感じてしまうほど。

臭みももちろんないので、とても食べやすいです。

総評としては、「やっぱりいい鯖食べた方がいい」、というところ。

当たり前の結論ですが、今回50円で大きさも脂のノリもこれだけ違うなら、もう高い鯖を買った方が得だろうと正直なところ思います。

安い塩サバは臭みを気にする必要がありますしね。

終わりに

いかがだったでしょうか。

個人的には、思ったより違いが出た結果になったな、と言う印象でした。

とはいえ、栄養豊富で尚且つ安価であることが鯖の大きな魅力でもあるので、一切れ100円のものとその倍の200円のもののどちらがコストパフォーマンス的に優れているかと言うと、かなり好みが分かれるところでしょう。

個人的には、50円の違いでここまで差があるのであれば、今度は一切れ3、400円くらいの鯖の切り身を買ってみて、食べ比べてみたいとも思いました。

その他の魚についての情報を仕入れたい、あるいは刺身についての下調べがしたい場合には、是非このブログをブックマークしていただいて、時たま検索欄から「魚」「刺身」あたりで検索してもらえるとちょっとは役に立つかもしれません。

また、当ブログは本来は料理や本の要約、ライフハックを発信しているので、よければそちらも参照していただければと。

それではー。

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