これまで、忙しい現代人のための記事をいくつか紹介してきたわけです。
今回紹介するのは、普段なんとなく過ごしている仕事の時間の中で、本当に重要なものだけに絞って、なおかつそれに集中するためのものです。
それが、この2つ。
・パレートの法則
・パーキンソンの法則
これらの法則の名前自体は、耳にした方もいらっしゃるかと思います。
今回紹介したいのは、本当に重要な仕事にだけ集中するための指標に使えるということです。
こちらはこの本で取り上げられていたものです。
『「週4時間」だけ働く。』という書籍。
初めて見た方にとっては胡散臭いタイトルに聞こえるかもしれませんが、内容はとても濃くて、世界中で1000万部以上売り上げている大ベストセラー本です。
昨今「FIRE」という単語をあちこちで見かけますが、早期リタイアを目指すという点でも非常に学びになる考えが詰まっているので、一読の価値のある本だと思います。
それでは、いってみましょう!
パレートの法則とは
パレートの法則というのは、 wikipediaの言葉を引用すると、「 経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出している 」というもの。
これは通称「80:20の法則」とも呼ばれていますが、要は何を示しているかというと、「全体のうちごく一部(20%)の出来事や原因が、良い(或いは悪い)結果の大半(80%)を生み出している」ということ。
例がないと難しいかと思うので、書籍にあった表現を引用します。
結果の80%は原因の20%から出てくる。
成果の80%は労力と時間の20%からもたらされる。
企業利益の80%は製品と顧客の20%からもたらされる。
全株式市場利益の80%は機関投資家の20%と個人のポートフォリオの20%によって実現される。
『 「週4時間」だけ働く。』 ティモシー・フェリス (著), 田中じゅん (翻訳)
といった感じです。
実際には80:20が絶対的なわけではなく、90:10であったり95:5であったりもします。
以前紹介したセンターピンにも似た考え方かもしれません。
つまり、「売り上げの8割を生み出すのが2割の仕事」であるならば、「重要な仕事だけに集中すれば、結果はそのままに仕事時間が短くなる」ということになります。
日々のルーティンの中に埋もれている、あるいは結果が出ていると思ってやっている業務を切り捨てることで、より効率的に仕事を進めることができるのです。
パーキンソンの法則とは
世の中には多くの雇用形態があるかと思いますが、社会人の多くは9時から5時、シフト制、あるいはフレックスタイム制といった、固定時間に対して給与が支払われる形で働いています。
しかし、この働き方が最も成果が出る効率が良い働き方という根拠はないわけです。
ここで考えに入れると面白いのが、「パーキンソンの法則」というもの。
こちらも、wikipediaの文章を引用すると、以下のようになります。
―――――――――――――――――――――――
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
―――――――――――――――――――――――
今回は第1法則が焦点になりますが、つまり、人間は労働時間が8時間であるなら、8時間丸々使って終わらせてしまうのです。
そしてそれは、逆を言えば、「仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される」ということになります。
毎日出勤してから退勤するまでの時間、惰性で過ごしてしまう時間はないでしょうか?
それで満足しているのであれば問題はないのですが、もし時間管理というところで悩みを持たれているのであれば、これは示唆に富んだ考えかと思います。
重要な仕事を見定めて、時間を決めて取り掛かれ
まとめに入りますが、つまりはこの2つの法則から導き出されるのは、重要な仕事を見定めて、時間を決めて取り掛かれ、ということになります。
本当に結果を出している仕事は何か、或いは自分にとって重要な仕事は何かを見定めて、それが最短で終わるような時間設定をして取り掛かる。
そうすることによって、「仕事」という名目で使い果たされる無駄な時間を削減し、仕事以外の自分の人生の中で重要な物事に時間を当てることができるというわけです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
自分自身、パレートの法則は以前から知っていたのですが、この2つの法則を改めて知ることで、目から鱗の思いでした。
ちなみに、僕はある時から机にキッチンタイマーを置いて仕事をするようにしていますが、時間を設定して取り掛かるようにすることで、かなり効率が上がったと感じています。
もし達成できなくても、自分の仕事がどれくらい時間がかかるものなのか計測して把握することができますしね。
よかったら試していただければと。
それではー。