さて、突然ですが、皆さまはこんなことはないでしょうか。
友達との付き合いや社交の場で失言してしまったり、相手に嫌な思いをさせてしまった。
仕事で失敗して、上司に叱責されたり、大きな責任を取ることになった。
パートナーとの浮気や死別、会社をクビになった等、突然の不運に見舞われて、一気に状況が落ち込んだ。
そんなとき、そのシーンが頭の中で何度も何度も繰り返され、「なんであのときあんなことをしてしまったのだろう」「なんで自分ばっかりこんな目に遭うのだろう」とくよくよ悩んでしまったり。
僕はそんなことわりとよくあります。
そんな豆腐メンタル極まりない僕ですが、今ではそんな不安や悩みとの向き合い方を変え、行動を変えることによって、なんとか普通の生活に戻すことができました。
今回は、そんな僕をどん底から救ってくれた不安や悩みとの向き合い方を、『ザ・キー』という本で語られている「クリアリング」という呼び方で紹介していきたいと思います。
ちなみにこの本は、「引き寄せの法則を作用させるためには、自分の中の不安や悩みをクリアにしないといけない!」と書かれた本で、スピリチュアル本と言われればそうなってしまいますが、世の中の自己啓発も成功哲学もだいたいこの手のスピリチュアル本と同じことを言っているので、内容の信憑性としては十分でしょう。
今回紹介する手法は、実際に僕が色んな本を読んできたことをまとめたもので、この『ザ・キー』の内容のみを紹介するものではありません。
「悩みや不安の取り除き方として、こういうものがあって、実際に効果があったよー」という内容になっていますので、ご了承ください。
今回は入門編なので、色々なテクニックや考え方をたくさん紹介するということはせず、脳科学や心理学、またアメリカの成功哲学等いろんな本に共通して書かれている、根幹となる「悩みとの向き合い方」の基礎について紹介していきたいと思います。
それも、簡単4ステップで。
今回紹介する内容だけでも、僕は十分に効果を得ることができたので、もし今悩みを抱えられている方、あるいは悩み多き中高生に読んでもらえたら、嬉しい限りです。
それではいってみましょう!
意外と見逃している第一のステップ「認識する」
不安や悩みを抱えた状態になるということは、生きていれば多かれ少なかれあるわけです。
人生浮き沈みはあるものなので、その状態を避けるということは余程達観した人でもない限り不可能ですが、一番あってはならないのが、「不安を感情のままにしておく」ということです。
どういうことかというと、「自分は不安なんだ」ということは感じ取っても、「それがどこからきているのか」、「なにに対して感じているのか」について考えず、ただただ「辛い気持ち」のままにしておくということ。
そうしておくと、心の中に得体の知れない「不安」というどでかい存在が居座ることになり、それはどんどん心を蝕み、それを消す糸口すら見つからなくなってしまいます。
肝心なのは、「自分がなにに悩んでいるのか」ということを認識することです。
多くの場合、悩みや不安の種は1つであるとは限りません。
頭で繰り返されるのは上司に怒られた記憶であるかもしれませんが、実は散らかった部屋や、公共料金の支払い忘れや、預金残高や体重についての悩みも隠れているかもしれません。
不安や悩みは、そういったいくつものことが重なることによってどんどん増幅していきます。
繰り返しますが、そのために大事なのは、「自分がなにに悩んでいるのか」を、思いつく限りすべて書き出すことなのです。
僕は、なんだか気分が良くなかったり、落ち込みがちなことがあると、その不安を紙に書き出すようにしています。
人間往々にして、自分が不安状態にあること自体を認識していない場合もままあるので、「気持ちがちょっといつもと違うな」となったら、一度不安や悩みがないかどうかをチェックしてみるといいかと思います。
第二のステップ「受け入れる」
第二のステップは「今の状況を受け入れる」というものです。
僕たちは嫌なことや認めたくないことに遭遇すると、どうしても感情的になってしまいます。
「こんなにお金のない状態なんて嫌だ!」「こんなに太った身体なんて見たくもない!」となるわけです。
僕も太っていたとき、鏡に映る自分を見るのがめっちゃ嫌でした。
そうして自暴自棄になって悪い方向へ行ってしまったわけですが、今になって考えると、あのとき足りていなかったのが、この「受け入れる」というステップだったと思います。
「受け入れる」ということは、言い換えれば「まぁ、起こってしまったものは仕方がない」と考えることです。
なにに悩んでいるのか認識をした後、「まぁ、起こってしまったんだから仕方ないよね」とその結果を受け入れる。
そうせずに「嫌だ!」「認めたくない!」となってしまうと、いつまで経っても根本の解決に向かわず、その問題から逃げて、お酒や食べ物といった快楽に走ってしまうわけです。
アメリカのトランプ大統領は大きな困難に見舞われたとき、「これはかすり傷だろうか、それとも致命傷だろうか? 取るに足らない不都合だろうか、深刻なトラブルだろうか?」と考えるそうです。
彼は不動産業で失敗し、一時90億ドル(!)もの借金を負ったわけですが、このときの解決方法も同じでした。
その問題を分析して、問題自体を受け入れる。
そうすることで初めて、解決のための行動を取れるということです。
トランプ大統領はその90億ドルの借金の状況を受け入れた結果、世界有数の富豪からの援助を受け、無事不動産業で返り咲き、現在はアメリカ合衆国の大統領にまで上り詰めたわけです。
第三のステップ「行動を考える」
不安や悩みがどこから来るのかを「認識」し、その事実を「受け入れ」た先に、第三のステップとして、「行動を考える」がきます。
認識し、受け入れた問題に対して、具体的な対策と行動を打ち出していきます。
僕が89kgの体重を受け入れて行動を起こそうと思ったとき、まずしたことはネットで「ヘルシーな食材」を片っ端から調べることでした。
そして、唐揚げやピザ、ハンバーグといった「大好きな食べ物」から、納豆や刺身、キムチといった「大好きだけどヘルシーな食べ物」に置き換えをしていきました。
この方法自体は冷静に考えれば誰しも思いつくものだとは思いますが、そもそも「自分が太っている」という問題を受け入れて「痩せよう」と思わなければ、「行動を考える」というところまでも辿り着いていませんでした。
専門用語で「スコトーマ」と呼ばれますが、人間には「心理的な盲点」というものがあり、自分にとって都合のいい事実しか見えないようになっています。
そのため、自分が太っているという事実に向き合うことができなければ、「痩せる方法」はおろか、「痩せることができる」という当然のことにすら目がいかなくなってしまうのです。
だから、クリアリングを行なっていくうえでやはり重要なのは、やはり問題を「認識」し「受け入れる」ことにあります。
第四のステップ「行動を起こす」
そして、実際にやることが決まったら、行動に移していきます。
僕自身にしても同じことが言えますが、一念発起して行動を起こしてみたはいいけれども、うまく続かないことが往々にしてあります。
その場合の多くは、それまでの3つのステップが不十分か、行動しても「前進してる感」を感じられていないことが非常に多いです。
人間に限らず動物というものは「早いフィードバック」を好みます。
「世界で最も人間を狂わせている機械はスロットマシンだ」という話がありますが、スロットマシンがあれだけ人を魅了するのは、「レバーを引けば、すぐに結果がわかる」というフィードバックの速さにあります。
「レバーを引いて、結果がわかるのが一週間後」では、絶対に流行ったりはしないわけです。
これと同じ手法が現代のSNSで使われていますが、Twitterにしても、ツイートしてからすぐに反応が来るからこそ、隙間時間の度にチェックするほど我々を魅了しているわけです。
同じように、なにか行動を起こした場合でも、「早いフィードバック」を用意することが一つ有効な手法かと思います。
僕の場合は、1000kal単位でわりと極端に摂取カロリーを落としたのでフィードバックが早く、毎日100gづつ落ちていったので、それがモチベーションにつながったことも大きかったと思います。
この「早いフィードバック」についての手法や、その他のモチベーションを維持する方法については、当ブログの目標達成や習慣術についての記事を参照していただくとよいかと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
人間悩みは尽きないところかと思いますが、悩みとの付き合い方が頭にあるだけで気持ちも変わってくるかと思うので、気になった方は是非試していただければと思います。
また、「こんな悩みがありますけどどうしたらいいですか」という話があったら、メールフォームからでもお問い合わせいただければと思います。
それではー。