成毛眞さんの『金のなる人』を読んだから気になったとこを紹介する

書籍

最近コロナの影響で株価がどんどん下がってますよねぇ。

これからどれだけ下落していくかわかりませんが、今が株の勉強のしどきかなぁと、今日はたまたま書店で手に取った本を紹介したいと思います。

それがこちら。

成毛眞さんの『金のなる人』

成毛さんは日本マイクロソフトの代表取締役をされたり、現在ではHONZの代表などをされている実業家で、この本は資産を増やす人の傾向や思考法、実践法について語られています。

そう書いてしまうと堅苦しいですが、がっつり資産形成の話をしてるというわけでもなく、お金に対する考え方や、観光地や飲み会、車の所持やQRコード決済についてなど、コラム的にわりと自由に書いている感じで、読みやすかったです。

色々と面白い部分はあって、例えば思考法のところだと、「妄想好きは稼ぐ才能がある(ジェフ・ベゾスもザッカーバーグもSF好き)」「セロトニントランスポーター遺伝子が何型かによって成功が決まる(もうコップに半分しか水がないと考えるか、まだ半分もあると考えれるか)といった話がありましたが、でもそういったことを掘り下げて紹介しても、「よし、今日からセロトニントランスサポーター遺伝子を調整して、妄想大好きなヤツになろう!」とはならないわけで笑

そのため今回は、「ここは押さえておいた方がいいかなー」という部分と、個人的に気になった部分を書いていきたいと思います。

それでは、いってみましょう!

自分にとっての「幸せ」を見極めろ!

よくビジネス書にあるのが、「世間は『幸せはお金で買える』って風潮だけど、実際はそうじゃないよ」という「お金≠幸せ」の話で、大抵はそこから「お金はやりたいことを実現するための道具でしかないよねー」という流れになっていきます。
(どっかで読んだ話だと、お金で買える幸福というのは年収700万円あたりで頭打ちになるらしい)

この本においても、冒頭はその「お金≠幸せ」という話でした。

成毛さん自身も「どれだけお金があっても、自分は一番好きな食べ物は町の中華屋のレバニラ炒めだ」とのことで、「高いものだからより満足になれるわけでもないし、それと同様に『お金があれば幸せになれる』というわけでもない。お金という尺度を捨てて、『自分が最も好きなものや好きなこと(=幸せ)』はなにかを見極めなければならない」といったことが述べられています。

そして、好きなもの、好きなことはなにかを考え、自分にとっての「幸せな人生」というものがある程度定まったら、そのために必要な予算はいくらか、ということを考える。

また、幸せは「住む場所」と「付き合う人」による、ということもこの本には書かれています。

成毛さんの友人の公務員は北海道に住んでいて、休日は早朝からゴルフ場(北海道はゴルフ場が多くあり、その方の近場にもあるよう)に行き、現地の友達とゴルフを楽しんでいるようです。そして、昼頃には終わり、そこからは自由に過ごす。

理想的な生活ですね。

もちろん、「お金がなくても幸せに生きれる」という話ではなく、お金という尺度を捨てて、幸せな人生とはなにかを考えるべき、ということをこの本では述べています。
(お金から離れて暮らしたい、という方は是非カンボジアで村を作ったおじいちゃんの記事をどうぞ笑)

「いつのまにか稼ぐ」という、遊びを稼ぎにする感覚

面白かったのが、お金の使い方のところ。

お金を使うなら時間軸を考えた方がいいとのことで、そうしていれば、本人は遊びでも、時間が経つと「いつの間にか稼いでいる」という状態になりうるとのこと。

どういうことかというと、趣味で続けていたものが、時間が経つごとに価値を持ち始めることがある。

この本では、その例として「趣味としてなにかをコレクションする」ということを挙げています。

なんでも、今から始めるとすると多肉植物やサボテンの収集が面白いとのこと。

多肉植物のコレクターは世界中にいて、大きなものだと一鉢200万円ほどで取引されているよう。また、「ハルオチア」と呼ばれる品種はそのなかでも人気で、中国や韓国、台湾では日本以上に価格が高騰しており、かなりの利益を得ることができるよう。

本にしても、今は「せどり」なんかの対象になってるっぽいですが、定価以上の価値を持った「プレミア本」なんていうのもざらにありますよね。

同じことが、例えばYoutubeなんかでも言えるかもしれません。

少し本の内容から離れるかもしれませんが、この前観た岡田斗司夫とホリエモンの対談の中で、「コンテンツの再利用」という話がありました。

これは、過去に撮った動画の冒頭ないしラストに新しい動画をくっつければ、過去の動画が「新しいコンテンツ」として扱われる、というもの。
(ざっくりとした説明なので趣旨とは離れてるかもしれませんが、詳しければ動画をどうぞ)

サボテンのように単品そのものの価値が増えるわけではないですが、実質再投稿することによって、そのコンテンツで得られる利益が倍増していく。

また、現在は、岡田斗司夫さんが提唱された「評価経済社会」の中にありますので、その人の評価によってコンテンツの価値も倍増していくわけです。

話は逸れましたが、成毛さん曰く、こういったことに取り組むときに大事なのは、あくまで「遊び」として、気軽に、自分が楽しんで続けること。

あくまで「遊ぶなかで儲かったらラッキー」くらいのスタンスでいることが重要なようです。

投資を学ぶならひふみ投信の一択

資産運用を一度もしたことがなく、知識もない場合は、レオス・キャピタルワークスの「ひふみ投信」に投資することがいいと、成毛さんはこの本で述べられています。

というのも、一般的な投資信託は日経平均に連動し、マクロなニュースに踊らされるのに対し、ひふみ投信はパートナー自らが国内外に出張し、あらゆる経営現場を見て、直接経営者に会って、その生きた情報から成長企業を発掘しているとのこと。

そして、それを報告してくれるため、「そもそも会社とはなにか」「投資先を見極めるとはどういうことなのか」ということを教えてくれるとのこと。

ちなみに、かのウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイ社も、同じように投資先についてや判断理由について学びを得られるような説明があるとのこと。

おわりに

いかがだったでしょうか。

投資素人の僕には「ひふみ投信」への期待感がすごすぎて、さっそくサイトを覗いてみたいなと思いました。

あと、遊びながら稼ぐ、というのは『金持ち父さんと貧乏父さん』でいうところの「負債」ではなく「資産」に投資しなさいという話だと思うので、これから少し時間をかけて考えてみてもいいのかなーと感じました。

なんにせよ、これを読んでいる方にも学びになれば幸いです。

それではまたー。

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