苫米地博士に現代洗脳のカラクリを教えてもらった話

書籍

洗脳、と聞くとどのようなイメージがあるでしょうか。

中国共産党やオウム真理教、はたまたオーウェルの『1984年』(「ビッグブラザーは貴方を見ている!」)が浮かぶ人もいるかと思いますが、いずれにせよかなり危ない匂いがするわけです。

こういったちょっと現実から離れた世界を知ることができるのも読書の楽しみの一つなわけで、今回はそんな洗脳に関する本を読みました。

それがこちら。

『現代洗脳のカラクリ』という本。

オウム真理教の信者の脱洗脳も行った脳機能科学者の苫米地英人博士の本です。

そんな洗脳に関する専門家の苫米地博士曰く、「洗脳は身近にある!現代人はみんな洗脳済みだ!」とのことで、かなり刺激的な内容になっていました。

今回は、そんな現代に潜む洗脳の一部と、オウム真理教の元信者のインタビュー記事が面白かったので、その辺を紹介していきたいと思います。

以下、かなり偏った内容になっていますので、「陰謀論なんてありえない!」「洗脳なんてオカルトだ!」と思われる方はブラウザバック(死語?)することをおすすめします。

現代人は「拝金主義」に洗脳されている

そもそも洗脳とはどんなものを指すのかというと、苫米地博士は「本人以外の第三者の利益のために意図的に情報操作を加えること」と定義しています。

前に堀江貴文さんが『全ての「教育」は洗脳である』なんていう書籍を出していましたが、苫米地博士の定義では教育は「受けた本人の利益のためのもの」であるため、洗脳には当たりません。

(まぁ、学力の国際競争のために小学生の授業時間が増やされていることを考えると、それも怪しいところですが)

さて、そんな洗脳がどんなところに使われているかというと、苫米地博士曰く「洗脳によって現代人を『拝金主義』にしてしまった」とのこと。

拝金主義とは、Wikipediaでは「金銭を無上のものとして崇拝すること」と説明されています。

我々の多くは日々お金のために働いていますが、それも「餓えずに生活するためにはお金が必要だ!」「幸せになるためにはお金が必要だ!」という気持ちが少なからずあってのことだと思います。

おそらく、大半の人は「貧乏にならないためにお金を稼がないといけない」と両親から教育させられて育ってきました。

しかし、苫米地博士曰く、そういった価値観は実は普遍的なものではなく、バブル期からのほんの数十年で出来上がったものであるとのこと。

これを読んで、僕は岡田斗司夫さんが「僕たちの世代は今のように『金持ち=すごい』という目を向けていたわけじゃなくて、どちらかというと『ドラえもん』のスネ夫のような『俺たちとは違うちょっと変わった奴』といった感じで、集団の中でも主役にはなれないようなポジションだった」「それが変わってきたのが、日本に『アメリカンドリーム』の価値観が輸入されてきた数十年前からだった」といった話をされていたのを思い出しました。

我々はそんな「食うために稼ぐ」「幸せになるために稼ぐ」といった価値観の中で育ってきましたが、実際問題としてそこについて考えてみると、決してそこにお金はそれほど必要ではなかったりします。

衣食住を満たすだけなら10万円もあれば賄えますし、今は無料のコンテンツも充実しているので娯楽には事欠きません。

また、それ以下の水準の生活をしていたとしても、日本は福利厚生が整っているから救済の手はありますし、むしろ餓死することが難しい社会になっています。

無論、日本もアメリカのように貧富の格差が広がっているためその恐怖や不安はあるかもしれませんが、それでもアメリカほどではなく、医療も高額になればなるほど補助が出る仕組みになっています。

苫米地博士は、富裕層が「お金のために働かせる奴隷」を量産するためにそういった働きかけを行ったとしています。

テレビ=洗脳マシン

苫米地博士曰く、我々は拝金主義に洗脳されているわけですが、どのようにして洗脳されているかというと、本の中では「テレビは絶大な効果を持つ洗脳マシン」と書かれており、どうやらテレビによる影響が大きいよう。

今回読んだ感じ、その理由が以下の3点なのかなと。

・テレビは洗脳の手法が使われている

例えばCMは過剰に菌やウィルスの表現で恐怖を煽ったり、美男美女が車で山脈を走るようないいイメージを持たせて洗剤や車を買わせている

・ニュースや報道には公平性がなくかなりの偏りがある

アメリカ大統領選は候補者によって報道時間が多きく違ったり、パナマ文書のリークほど重大なニュースもスポンサー企業への忖度から日本ではあまり報道されなかったり

・テレビ自体が拝金主義的な姿勢

上記のように視聴者を過剰に購買させようとしたり、スポンサーや金のある方に靡いたり忖度する体質がある。

また、個人的に面白かったのは、オリンピックについての項。

我々はオリンピックの金メダルと聞くと、他の金メダルよりもずっと価値が高いように感じます。

しかし、オリンピックというのは元は不人気なアマチュアのスポーツ大会だったようで、それが84年のロサンゼルスオリンピックから商業主義にシフトしたことで一気に大人気イベントになったよう。

具体的には、テレビの放映権料をこれまでの3倍以上に釣り上げたり、公式スポンサーも各業界で1社にしたようです。

そんな働きかけによってオリンピックは一気に儲かるコンテンツとなり、そこに利権を持つIOCが幅を利かせたりして、今日のオリンピックがあるよう。

その他、本書では我々が受けている様々な洗脳について語られています。

オウム真理教入信のための最大の道具は「本」

個人的にこの本の中で一番面白かったのが、オウム真理教の信者の方2名にインタビューを行った章。

一人は地位的に下位の方で、一人は幹部をされていた方でした。

具体的な内容はネタバレになるので伏せますが、これを読んで面白かったのは、全財産を教団にお布施した信者の方でも、オウム真理教に関わる最初のきっかけは麻原氏の書いた本だったという点。

これは多くの信者に共通しているようです。

みんな最初から特別な思想を持っているわけではなく、日常生活の中で生きづらさを感じていた時、たまたま麻原氏の本に出会い、その神秘的な世界に触れ、そこからオウムのヨガ教室に通い出し、その流れでオウム真理教に入信し、全て教団に捧げるまでになったとのこと。

チャートにするとこんな感じですね。

「本を読む→ヨガ教室に通う→入信する→全部お布施」

ちなみに信者の全員が財産をすべて教団に捧げて自身もサティアン住むという生活を送るわけではなく、普段通りの日常を送っている信者も多くいたとのこと。

あれだけのカルト教団も、最初は本だったと聞くと、何やら考えさせるものがあります。

終わりに

いかがだったでしょうか。

苫米地博士の本の特徴として、非常に読みやすくすぐ読み終わるので、こちらの記事で興味を持った方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

僕はネガティブなニュースや情報を避けるために何年も前からテレビやネットニュースを極力観ていませんが、今回改めてそれを徹底していこうと思いました。

それではー。

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