『寝ている間も仕事が片づく超脳力』を読んだから、それ身につけてこう

書籍

最近ブログの更新速度が遅れているのをなんとかしたいわけですが、仕事の都合や帰ってからの作業量の関係で、なかなかうまくいかないわけです。

これまで本の知識で人生なんとしてきたところがあるので、「問題を解決してくれるのもやはり本だろう」と、適当に選んできたのがこの本です。

『寝ている間も仕事が片づく超脳力』。

なんとも魅力的なタイトルですね。

(あと、前のトランプの本にしてもそうですが、ビジネス本業界では「脳力」というワードが流行ってるんでしょうかね笑)

ただ、読んでみたところどうやら書かれているのは、寝ている間もPCを開き、メモ帳を開いて記事を書き始める夢遊病者に自分を改造するための方法ではないよう。

この本の著者は経営コンサルタントをされている方で、心理学や大脳生理学をベースにコンサルやセミナーをされているようです。

内容は、「脳の仕組みに関する知識」「脳の仕組みを利用したタイムマネジメント術」「著者の経験とNLPを元にした営業術」といったものになります。

NLPやタイムマネジメントついては、ここで軽くまとめるよりもしっかりした本を一冊読んだ方が学びになるかと思うので割愛するとして、気になるのは本のタイトルにもある「寝てる間にも仕事が片付く」というところ。

そこについて、今回は紹介していきます。

脳が情報を記憶する仕組み

僕たちは日々外部から刺激を得て情報を得るわけですが、その情報を脳はどう扱うかというと、まず海馬という部分に一時格納します(これが短期記憶です)。そして、海馬が必要な情報かどうかを選別した後、必要な情報のみが側頭葉(「PCでいうところのハードディスク」とこの本では表現されています)に送られて、長期記憶となっていきます。

まず、長期記憶には3種類あります。

・経験記憶(エピソード記憶)……実際に自分が体験して感情が大きく動いたことや、危険な出来事に関する記憶。学生時代の思い出とか。

・知識記憶(意味記憶)……学校で学ぶような、一般的な知識や情報に関する記憶。

・方法記憶(手続き記憶)……ボールの投げ方や自転車の乗り方などに関する記憶。

この中で、経験記憶はすぐに長期記憶化される一方、それ以外の2つは海馬がその情報を「あ、これ必要!」と判断する必要があるとのこと。

そのためには、とにかく反復、暗記、復習を繰り返して脳に刷り込んでいくしかないようです。

そのうえで、著者はこれらを長期記憶化するために、「3〜4週間の間に少なくとも3回、同じ情報を刷り込む」ことを推奨しています。

寝ている間に仕事が片付く脳の仕組み

さて、本題に入っていきますが、いくら「寝ている間に仕事が片付く」といっても、脳を鍛えたから寝ている間にブログが書ける、といったことはできません。

(あるいはその方法がまだ生み出されてないだけかもしれませんが)

著者が書かれている中で、寝ている間に脳が勝手にやってくれる仕事とは、「意思決定」「問題の対処法を考える」「アイデア出し」の部分です。

そもそも僕たちがどうやって物事を判断したり、トラブルを解決したり、新しいものを生み出せるのかというと、それは脳が以下の4つのことをしているからです。

・記憶のストック(情報を脳に溜め込む)

・記憶の整理(バラバラの知識等を整理する)

・記憶の検索と照合(記憶から必要な情報を思い出す)

・記憶の結合(知識と知識を組み合わせる)

そして脳は24時間働いており、寝ている間もこれらは行われています。

(寝ている間に脳は記憶を整理しているっていう話はよく聞きますよね)

なら、「寝ている間にそれを脳にしてもらって、仕事を楽にしちゃおうよ」というのがこの本のテーマです。

では、寝ている間に脳に仕事を押し付けるにはどうしたらいいのか。

それを次の項目でみていきましょう。

寝ている間の脳に仕事を押し付ける方法

睡眠中に脳に「意思決定」「問題の対処法を考える」「アイデア出し」をさせるために、必要なことがあります。

それが、「大量のインプット」と「思い込み」、「6時間以上の睡眠」です。

一つづつみていきましょう。

大量のインプット

アイデアというのは知識と知識の組み合わせである他、問題対処や意思決定の根拠となるのは過去の記憶や知識になります。

そのためには、脳が判断や発明をするための知識のストックが必要なわけです。

本を読んだり、帰り道をわざと違う道にしてみたり、大量の知識や刺激や脳に送り込むことが重要です。

脳には仕組み上、以下の法則があります。

・脳は本当とウソの区別がつかない

⇒脳は否定形を判断できず、ありのままを想像してしまいます。「赤色のゾウを思い浮かべないでください」と言っても、赤色のゾウを想像してしまうのでは?

・「過去」「現在」「未来」の区別がつかない

⇒海馬が情報を「これ必要!」と判断するには時間がかかるため、メカニズム上「いつの記憶か」ということが区別できません。

思い込み

 あなたが今のお箸の持ち方を覚えたのはいつですか?

「○○商事様との商談は成約した」といった「過去完了形」ですでに起こった「記憶」として潜在意識に取り込めば、潜在意識は実際に「うまくいった」「成約した」と思い込むのです。

『寝ている間も仕事が片づく超脳力』

 こうして潜在意識を上手にだませば、脳は、「なぜうまくいったのか」という答えを自動的に準備してくれます。

つまりは成功哲学や引き寄せの法則と同じ考え方ですが、「もう既に達成したもの」と思い込むことが大切なようです。

6時間以上の睡眠

海馬が記憶を完全に一時預かりできる期間は24時間。その分の記憶を分別するのには6時間かかります。ですから、人間は最低でも6時間の睡眠をとらないといけません。

『寝ている間も仕事が片づく超脳力』

脳に仕事を任せるためには、良質な睡眠が重要とのこと。そのためには、90分の睡眠サイクルや、就寝前のスマホ等見直してリラックス状態を作ったり、飲酒を見直したりすることを考えていくといいでしょう。

酒が大好きな僕としてはかなり耳が痛い話ですが。。。

おわりに

いかがだったでしょうか。

睡眠中に仕事をしてもらう、というのは、個人的には面白い考え方でした。

脳の仕組みということで、習慣術にも通じる話が出ていたので、こちらも見ていただくとより脳について理解を深めることができるのではないでしょうか。

それではまたー。

飲酒量、減らそうかなぁ。。。

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