UCLA医学部教授の「成し遂げる力」の本を読んだから、解説する 後編

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UCLA医学部教授の「成し遂げる力」の本を読んだから、解説する 前編

UCLA医学部教授の「成し遂げる力」の本を読んだから、解説する 中編

どうも。

久しぶりに分割して紹介してきたこの『成し遂げる力』の内容紹介ですが、とうとう残すところあと2つ(長かった)。

海外の本は日本のビジネス書とか自己啓発本と比べて内容が濃いから、まとめるとなるとなかなかに時間を要するわけです。

さて、今回取り上げる「成し遂げる力」を培う7つの要素のラスト2つは、このブログでも取り上げた要素になります。

過去に取り上げた本の記事も見つつ、理解を深めてみてはいかがでしょうか。

それでは、いってみましょう!

6.夢中になる

なにかをして報酬を受け取ると、そのことをすることに夢中になる。

行動主義者のB・F・スキナーは、「人間のあらゆる行動は過去の行動に依存していて、自由な意志など存在しない」と主張したように、人間は過去の行動の成功や失敗、あるいはそれで得た報酬や罰によって、現在の行動が決まる。

しかし、報酬はなんでもいいというわけでなく、その行動をすることが夢中になるだけの大きな報酬である必要がある。

そして、最も大事なのは、「行動そのものを報酬にする」こと。

不安や罰は短期的な行動には効果があるが、中長期的な行動に対しては効果が薄れる(その不安が現実にならなければやがて印象が薄れていくし、問題を考えることを避けようとしたり、否定するといったような行動も見られる)。

また、報酬にしても、「既に楽しんでいることに対して大きな報酬が与えられると、やる気が低下することがある」(←報酬がなければやりたがらない仕事だと思ってしまう)他、不安や罰と同じように、報酬をもらっても一時的にしか効果を示さない。

行動そのものを楽しい(=報酬)と捉えられるようになった方がいい。

一般的に、「しなければならないことはつまらない」と誰もが思いがちだけれども、一方でそれを楽しんでいる人もいる。

例えば、健康的な食事は食事制限も厳しいし、味気なく毎日を辛く退屈にするものだと考える一方で、実際にヘルシーな食事を楽しんでいる人もいる。
(余談ですが、僕もかれこれ2年程健康のために食事制限をしていますが、あらかじめ「食べていい食材」と「食べてはいけない食材」を決めているので、「今日はこの食材が安いから、食べれる食材のなかで組み合わせたらなにが作れるかなー」と、わりと楽しんでできています)

ゲーム化する等、その行動そのものに楽しみを覚えて、やっていく。

そんな「行動そのものを報酬にする」ためのテクニックは2つ。

クイック・フィックス

なにか行動を起こしたら、すぐにその行動を強化する報酬が与えられること。

この「夢中にさせる」という話で必ずというほど出てくる例が、「スロットマシン」。
コインを投入してスロットを回したら、ものの数秒で結果が出る。だから、さらに続けたくなる。
これが、スロットを回してから結果が出るのが5分後だったら、それほどの中毒性は出ない。

SNSにしても同じで、投稿したらすぐにみんなから「いいね!」がきたり、フィードバックがくるからやめられなくなる。投稿して一週間後に、文通のように「あの投稿、いいですね」と連絡が来ても、本人は投稿したことすら忘れかけている笑

例えばゲームにしても、RPGで敵を倒してすぐに経験値が得られて、レベルアップするからレベル上げが続けられるわけで、敵を倒して2時間後に経験値が振り込まれて、3日後にレベルアップの通知が来ても、全然ピンとこないし、レベル上げが退屈な作業になってしまう。

トリック・フィックス

報酬をランダム化することで、行動を強化すること。

スロットマシン含めカジノ全般は、不定期に客に勝たせるから客はのめり込む。

スマートフォンを持っている人の中には、時間が空くとほぼ無意識にSNSを開くという人も少なからずいると思うが、それもどんな投稿やリプライが表示されているかわからないという、ランダム性に基づいている。
(ちなみに、SNS開発者は「そのように設計した」とランダム性を公に認めています)

7.ルーチン化する

脳は、考えずに物事を行える仕組みを用意してくれている。そして、同じ行動を日々繰り返すことで脳はそれを覚え、オートマチック化する。

またそれは感情的なところでも同じで、繰り返し見ることで、愛着が増すことも、恐怖が増すこともありうる。

同じ商品の広告を繰り返し見ることでその購買率が上がる他、戦争での恐怖体験が繰り返しフラッシュバックすると、人はPTSDに陥る。

過去の行動をリセットするには、瞑想することが有効。
(瞑想については、「マインドフルネス」で検索をかけると色々出てくるかと)

また、普段している行動にやりたい行動を結びつける「磁気的行動」も有効。
例えば、「布団から出る」という普段の行動に「スクワット10回」を結び付けて、習慣にしていく等。

※このルーチン化(=習慣化)については、別の記事でわりと長めにまとめているのでよければそちらもどうぞ

おわりに

いかがだったでしょうか。

本の中には、これら「7つの力」を裏付けるエピソードや知識が紹介されているので、この記事を読んで「もっと深く知りたい!」と思われた方は、是非書店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

個人的は、「簡単にする」のところで、「ブログ記事や文章をもっと書きやすくする環境を整える」ことと、逆に「ブログを書くときに寄り道してしまいそうなサイトや行動を遠ざける、難しくする」というのを実践したいなぁと思いました。

あとは、しっかりした「夢」→「目標」→「ステップ」に落とし込んだ目標も決めていかないと……。

とにかくまぁ、お互いがんばっていきましょう。

それではー。

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