『習慣が10割』をベースにした「めんどくさがりのための習慣術講座」 中篇

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さて、『習慣が10割』をベースにしためんどくさがり達のための習慣術の話、中編です。

前回は習慣作りのための知識として、「習慣は脳の無意識の部分が引き起こしている」ということから、「繰り返しの行動が習慣を作る」といったところまで解説しました。

今回はそこから、「習慣をつくっている脳の仕組み」について話していきたいと思っています。

実は僕自身極度のめんどくさがりで、かつては洗濯物を洗濯機の上に山積みになるまで溜め込み、洗い物は使える食器がなくなったら仕方なく一気に洗い、掃除もできないほど散らかった部屋の中で生活していました。
(あるときは洗濯物をたたむのが面倒すぎて、乾いた洗濯物を放り込むためのランドリーボックスを買ったことさえあります笑)

そんな社会人としてダメダメな状態から、今のように生活を+αでブログまでできる状態まで習慣化することができたので、これがなにかの参考になったり、どこかの誰かが少しでも生活を良い方向へ変わっていったのであれば、本当に嬉しいです。

それでは、さっそく内容の方に入っていきましょう。

脳は楽しいものを続け、不快なものを避ける

現状を変えようと思ったとき、僕たちは例えば「筋トレするぞ!」「ダイエットして○kg痩せるぞ!」と真剣に思っていて、とりあえずジムに入会したりダイエット食を買って環境を整えて、実際に最初の1日目に腹筋を50回くらいしたり面倒なカロリー計算をしたりして頑張るわけです。

だけど、それだけ真剣に取り組んでいた目標も、大抵の場合2日目には気持ちが薄れ、3日目には早くも惰性でやる感じになり、4日目にはそんな決心すら忘れていることがほとんどです。

つまり、「意識」の部分で決心をして、実際に行動を起こすんだけど、それ以降が続かない。

そんなことが引き起こる理由もまた、脳の「無意識」の部分にあります。

「脳の仕組みからいえば 、すべては 「好き嫌い 」で決まります 。五感から脳に入った情報は 、扁桃核という部位が 「快 ・不快 」を判断します 。そして 「快 ( =好き ・楽しい ・嬉しい ・ワクワクなど ) 」を感じたものには 、みずから接近していきます 。これを 「接近反応 」と言います 。一方 、 「不快 ( =嫌い ・退屈 ・悲しい ・ムカムカなど ) 」を感じたものから 、遠ざかろうとします 。これを 「回避反応 」と言います 。だから 、好きなものは続くし 、嫌いなものは続かない 。要するに 、人間は楽しいことしか続かないのです 。」

『習慣が10割』  吉井雅之

つまり、行動の一つ一つを、脳の「無意識」の部分が「これは好き!」「これは嫌い!」と仕分けをしているのです。

この「快 ・不快 」の判断はすべての行動、物事に対して行われるので、我々は一日に7万回(12万回という説もあります)も、無意識下で行っているそうです。

ゲームを長時間プレイしている子どもやタバコを毎日吸っている人に「毎日やっててえらいね!」と声をかける人はいないでしょう。

それは、ゲームやタバコが脳の「無意識」部分に「これは好き!」と判断されやすい行動だからです。

対して、ダイエットや筋トレは、すぐさま快楽を感じることがむずかしいものです。

そのため、僕たちはダイエットや筋トレを習慣づけようと食事制限や腕立て伏せを頑張るわけですが、「無意識」が「これは嫌い!」と判断を下してしまい、結果「無意識」がその行動を遠ざけようとしてしまうのです。

無意識に「これは好き!」と思わせる

では、無意識が「これは嫌い!」と判断をしたものを継続して習慣化まで結びつけるには、どうすればいいでしょうか。

それを上回る、断固たる意思の力で継続することでしょうか?

それができれば苦労はありません。

答えは、「無意識」の「解釈を変える」ことにあります。

つまり、行動に対して無意識が「これは好き!」と解釈すれば、離れるよりもむしろ自らすすんでやろうとするわけです。

しかし、そのためにはむずかしい問題があります。

『習慣が10割』の著者によると、脳が情報を受け取り、「快 ・不快 」の判断を行うまでは、わずか0.5秒しかないとのこと。

どうやら、50回の腹筋をこなした後、自分の脳に向けて「いやぁ、けっこう疲れたけど、将来腹筋割れるかもしれないじゃん?そう考えたらこれも無駄じゃないし、すごくいい行動なんだよ。だからさぁ、これを好きになってくれないかぁ……??」と説得してるヒマはないようです笑

では、どうやった「無意識」に「これは好き!」と教え込めばいいのでしょうか。

それは、ちょっと書きつかれたので次回に回したいと思います。

それではまたー。

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