『習慣が10割』をベースにした「めんどくさがりのための習慣術講座」 前篇

書籍

最近、習慣についての本を読み漁っているわけです。

習慣に関する本はそのまま生活に応用できるので、個人的には色んな本のなかでもかなり高パフォーマンスを発揮してくれる部類だと思ったりしてます。

僕自身、習慣術を学ぶことで、これまで先延ばしにしてしまいがちだった掃除や洗い物といった家事や、忙しいからとサボっていた読書、あるいはかねてからの目標だった「このブログを更新する」といった作業を習慣化することができました。

そんな感じで僕が変わるきっかけとなった本たちについては、少し時間をかけてまとめて、改めて紹介できたらなぁと思ってますが、今回は習慣に関する本でも一番直近で読んだ、吉井雅之さんの『習慣が10割』について紹介したいと思います。

この本の著者の吉井さんは実際にセミナー等を通して、多くの方の習慣を変えてこられた実績のある人のようで、この本の中にも具体的なテクニックが所狭しと散りばめられていました。

ただ、経験豊富だからでしょう、具体的なテクニックや方法が散乱するあまり、では実際どういったところから始めていけばいいのだろうと、習慣術に初めて触れる方は戸惑ってしまう部分もあるのかなぁと勝手に思ったりしました。

なので今回は、こちらの本のなかでも習慣に関する「脳の仕組み」と「具体的なテクニック」をベースに、僕の知識も交えて習慣術について少し紹介ができたらなーと思っています。

こちらの本のなかでも習慣に関する「脳の仕組み」と「具体的なテクニック」をベースに、僕の知識も交えて習慣術について少し紹介ができたらなーと思っています。

それでは、さっそくいってみましょうー。

※今回は本の内容以外のところにも触れている部分が多々ありますが、ご了承ください。

「習慣」=「意識しなくてもついやってしまう行動」

習慣というものを学ぶうえで、脳の仕組みを知ることは切っても切れない関係にあります。
(全米でベストセラーとなった『習慣の力』でも、前半部でラットやサル、脳に損傷のある患者の観察を通した脳の仕組みについてかなりのページを割いて触れています)

というのも、習慣というのは、「意識しなくてもついやってしまう行動」であり、言い換えれば、「脳の無意識の部分が引き起こしている行動」だからです。

一言に「脳」と言っても、我々の脳には「意識」「無意識」の部分があって、それぞれが我々の行動に深い影響を与えています。

例えばお昼ごはんを買いにコンビニに出かけて、カルボナーラを選ぶかざるそばを選ぶか、というのは僕たちの「意識」が判断を下して、行動を決定していますよね。
(コンビニに入って気が付いたときにはカルボナーラをレジに置いていた、というパターンは相当なカルボナーラマニア以外なかなかないかと思います笑)

対して、心臓を動かすといった行動は、「意識」ではどうすることもできないですよね。
これは、脳のなかの「無意識」の領分になります。あるいはまばたきや呼吸なども、意識に上げたときは別としても、基本的には無意識がさせています。

僕たちは、普段の行動はすべて「意識の部分、つまり自分たちの意思で決定していると思いがちですが、実はそうじゃないよというのが、「習慣」というものの恐ろしいところです。

というのも、「習慣」というのは「意識しなくてもついやってしまう行動」であり、実は心臓の鼓動や呼吸と同じように、「無意識」の領分であったりするからなのです。

「えー、そんなのホントかなぁ」と思われる方は、スマホを開く、あるいはSNSをチェックするといったことを想像してみてください。

一日の中で、特に理由もなくスマホを開いたり、そのままSNSをチェックしたりする方は少なくないのでは?

あるいは仕事中のメールチェックはどうでしょう。

これらは既に習慣と化していて、「よし、○○しよう!」と思わなくても、無意識が勝手にその行動を引き起こしてしまっているのです。
(ちなみに僕は今もヒマがあればよくSmartNewsのアプリを開いちゃってます)

そして、習慣というのはなにもスマホに関する部分だけでなく、生活のあらゆるところに点在しています。

朝起きたらとりあえずテレビを付ける、冷蔵庫を開いたらジュースを飲む、毎晩風呂上りにチョコレートシロップのかかったチョコミントアイスを食べちゃう、等々。あるいは飲酒やタバコもそうでしょう。

一方で、早起きや歯磨き、筋トレ、朝読書や勉強といった、一般的に割と多くの人が身につけていきたいような習慣も存在するわけです。

それでは、チョコミントアイスを食べたり、はたまたそんな虫歯リスクを避けるための歯磨きをするといった習慣は、どのように作られていくのでしょうか。

では、習慣がどのように形成されていくのか、次の項目では習慣化が引き起こるメカニズムについて説明していきます。

繰り返しの行動が習慣を作る

(その習慣を望む望まぬに関わらず)習慣が作られていくプロセスについて、『習慣が10割』では、「脳への刷り込み」という風に表現されています。

「一定期間に渡って五感から繰り返し取り入れた情報は 、やがて人間の潜在意識に到達して 、脳の奥深くにどっかりと根を下ろします 。」

『習慣が10割』 吉井雅之

例えば、タバコは煙を肺に吸引することにより、脳からドーパミンが分泌されて快楽を感じるようになっています。

ですが、いくらタバコでドーパミンを感じようとも、一回だけではそれはただの「体験」であって、「習慣」にはなりません。
(いくらジェットコースターでハイになれる人でも、「ジェットコースター依存症」になる人はいないでしょう笑)

アルコールも同じで、飲み会に誘われたら飲む程度の飲み方であれば、依存症になる可能性はかなり低いでしょう。

喫煙や飲酒が習慣になるには、それが一定期間、繰り返し繰り返し行われる必要があるのです。

例えば既に多くの人の習慣になっている歯磨きも、子どもの頃から繰り返し行われてきたことによって、今では毎朝洗面所に向かうと、「よし、これから歯を磨くぞ!」といった意思決定もなく、ごく自然に歯ブラシを手にとって歯磨きを行っています。

歯磨きはそれ自体でハイになれるわけはありませんが、きちんと習慣されています。

つまり、習慣というのは、同じ行動を一定期間、何度も何度も繰り返し脳にその行動を刷り込ませることで、形成されていくものなのです。

そこで、「じゃあ歯磨きと同じように一定期間筋トレをし続ければ、習慣になるんじゃないか!」という話になりますが、それができればこんなに世の中に習慣術の本が出回ることはありません笑

「三日坊主」という言葉があるように、僕たちはすごく意志の弱い生き物ですし、すぐに楽な方へ向かおうとしてしまうわけです。

さらに、巷では「同じことを毎日21日間続けたら習慣化する!」という「21日間理論」が世の中で幅を効かせていましたが、今の研究によると、単純なものでもない限り、21日続けるだけではなかなか習慣まで結びつかないということがわかってきています。

つまり、習慣にしようと思えば、一言に「一定期間」と言っても、それなりの期間継続する必要があるわけです。

では、自分の「意識」の部分では「習慣にしたい!」と思っていて、なおかつ最初がんばって繰り返し行なっているのに、なぜ「無意識」はそのがんばりに報いず、三日やそこらで定着せず終わっていくのか。

そこには、また別の脳の仕組みが絡んでいます。

それについては、長くなってきたので次回紹介したいと思います。

それではまたー。

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