本読んだから、お金に不安な20代のボーイズ&ガールズたちにレクチャーする

書籍

今日は、安江一勢さんの『”なんとなく”不安だけど何が不安かわからない20代のためのお金の本』を紹介していきます。

この方自身が25歳(当時)で税理士をされているらしく、税理士の観点も交えて、お金について話されていました。

そういえば、芥川龍之介が自殺した原因が「漠然とした不安」であったという話をどこかの本で読んだ記憶がありますが、普段意識にも上がらないような「なんとなくの不安」って、時に人を死に至らしめるほどのネガティブな力を持っているそうな。

それがお金によって引き起こされるのだとすれば、怖い話ですよねぇー。

そんなわけで、さっそくざっくりとした本の内容紹介をしていきましょう。

■お金のことで不安になる理由

お金で不安になる理由として、著者の安江さんは以下の3つを挙げられていました。

1.テレビをつけると暗いニュースがやっているから
⇒SNSの他人の批判、攻撃を含めて、ネガティブな情報の波の中で現代人は生きている。
 お金に限らず日常で現代人が抱える精神的な負担。

2.お金がないという言葉ばかり聞くから
⇒リーマンショック以降、「お金がない」というネガティブな話が飛び交っている。
 その結果、20代は「お金はない」ものとして思考が作られている。
 そして、「なんとなく不安」になっていく。

3.将来のことを真剣に考えることが少ないから
⇒将来のことを考えるにあたって避けられないのが、お金。逆に考えないから、「なんとなく不安」になる。
 時間をとって将来について考えよう。

そして、より具体的な日本の20代を取り巻くお金についての不安を、次の項目で述べられています。

■日本を取り巻く「貯金を善とする風潮」「働き方改革」「2000万円問題」

こっからはいちいち触れると長くなるので、僕の突貫工事的要約でいきましょう。

1.「貯金を善とする風潮」
⇒小さいころから親にめっちゃ「貯金をしなさい」と言われてきたよねー。刷り込み教育だよねー。
でもさぁ、昔とは状況が変わっちゃったからさ。

30年ほど前なら普通預金の利息は2%、定期預金なら6~8%はあったから、お金預けたら結構な額になったの。

でも、今の普通預金の利率は0.001%だぜ、やってらんねーわ。マジ日銀だわ。

銀行に預金するメリットないし、積立保険か投資信託活用してこう。「NISA」でググるといい感じだよー。

2.「働き方改革」
⇒今ってさ、残業時間の上限を規制したり、有給の取得を義務付けたり変わってきてるよねー。

でもさ、そしたらお金の回りは悪くなるよね。個人は残業代がなくなるし、会社もこなせる仕事量が減って売り上げが減ったりする。

だからこそ、「早く帰った時間でなにをするか」が重要じゃね?

お金をかけずにプチ起業することが簡単になったんだから、今まで残業代としてもらっていたお金を、自分の好きなことで稼いじゃいなよ。そうだ、YouTuberしちゃいなよ(←これは言ってない)

3.「2000万円問題」
⇒なんかさー、金融庁が「老後に2000万円はいるぜ」って言ってるじゃん。しかも現時点での試算であって、将来どうなるかわかんないってさ。マジ金融庁じゃん。

不安になっちゃうボーイズ&ガールズもいるかもしらんけどさ、でもどっちにしたってそんなんどうなるかなんてわかんなくないかい?
逆に夢のような生活が老後待ってるかもしれないしさ。

大切なのは、どんな時代になっても、個人がしっかりと稼ぐ力を身に付けて、お金の使い方と貯め方を鍛えとくことだぜ。
国に頼んないで、自分でなんとかしてこうぜ。

+α.「ふるさと納税」
⇒地域貢献してる感ハンパないし物くれるから、しといた方が得じゃん?

とまぁこんな感じです。安江さんのファンの方、もしこの記事見かけても怒らないでください。

■お金の「稼ぎ方」と「使い方」

著者によると、4つのお金の「稼ぎ方」と、3つの「使い方」があるとのことでした。
こういう分類分け、個人的には好きです。

それでは、早速見ていきましょう。

4つのお金の「稼ぎ方」

1.「時間」を渡すことで得る
⇒会社員やアルバイトの時給など、時間分労働力を提供してお金を得る。
 だいたいの職業がこれ。

2.「仕組み」を創ることで得る
⇒さまざまな投資によってお金が回るように仕組みを創り、その仕組みによってお金を得る。
 ウォーレン・バフェット的なあれ。

3.「場」を提供することによって得る
⇒出会いのために街コン開いたり、なんかのイベントを主催したり、「場所」を提供してお金を得る稼ぎ方。
 オンラインサロンやコミュニティの運営もこれの代表例。

4.「価値」を渡すことによって得る
⇒自分ならではの経験や価値を提供することでお金を得る。
 本の執筆やセミナー、コーチングもこれ。

その中でも4番目の「価値」を渡すことによる稼ぎ方を著者は推奨しています。
今はインターネットやSNSが発達して、メディア業界にのみ与えられた「情報の発信」が各個人で簡単にできるようになった。
つまり、個人の影響力が増したということ。

「価値」を提供する稼ぎ方は、今の時代に合っているとのこと。

3つのお金の「使い方」

1.浪費
⇒支払ったものの効果がしはらった金額より低いこと
 衝動買いや付き合いの飲み会。行っていないジムの会費等。

2.消費
⇒支払ったものの効果が支払った金額と同じこと
 家賃や食費などの生活費に交通費。
 ある程度必要なお金の使い方。

3.自己投資
⇒支払ったものの効果が支払った金額以上になるもの。上手くいく人が必ず行っているお金の使い方。
 自分の価値を高めるための研修や読書。

その中でも、著者は自己投資にお金を使うことを推奨しています。
具体的な使い方は、次の項目で。

■自己投資にお金を使おう

じゃあ、自己投資っていってもなにに使っていけばいいのか。

基本的には、「お金を生み出すもの」。

例えばオンラインサロン。これはインターネット上の学校。

著者が実際にこの本を出せたのも、オンラインサロン小寺祐樹さんの「小寺メディア戦略室(KMS)」に所属しているからだったとのこと。

その他、「環境」による影響力を良くも悪くも強く受けてしまうからという理由で、コミュニティにもお金を投資するといいとのこと。

目指すのは、「自己投資をして、その成果によって、またさらに自己投資をする」というスパイラル。

そして最終的に、「魅力」と「影響力」を兼ね備えたお金が集まる人になってこうよ、という話です。

以上になります。

本著では、今回紹介したことの他にも、著者の方自身の体験談やそれによる学びであったり、税理士の観点からのアドバイス、またメンタル面でのアドバイスも紹介されています。

お金に関する本や、自己啓発本、あるいは今回紹介した内容に似たビジネス書を読み漁っている方には、重複する内容も多いかと思いますが、この記事を読んで気になった方は、是非本を手に取っていただくとよいかと思います。

それではまたー。

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