京都豚骨醤油ラーメンを作ろうとした話【後編】

ラーメン

前回、京都豚骨醤油ラーメンを作ろうとして、泥酔筆者の奇怪な行動によりまさかの乳化事件が発生し、二郎系ラーメンでお茶を濁したという話を紹介しました。

ただ、スープはまだたっぷり残っています。

そこで今回は、乳化してしまったスープをなんとか非乳化に戻し、京都豚骨醤油ラーメンを完成させた話を紹介します。

冒頭の画像が完成品になるわけですが、なんやかんやなんとかなったので、よければ前回からの事の顛末を確かめていただければと。

それでは、いってみましょう!

乳化スープを非乳化に戻す秘策

前回、ミキシングで完全に乳化させてしまったスープ。

このままでは京都豚骨醤油ラーメンにはならないため、なんとか対策を模索しました。

そして、調べていくうちに、乳化したスープに豚ミンチを入れることで、非乳化に戻すことができるという秘策の存在を知ります。

これは、豚ミンチのタンパク質繊維が、スープの細かな油を吸ってくれることで、非乳化の状態に戻してくれるというメカニズムとのこと。

早速、冷凍庫に眠っていた豚ミンチを解凍して試してみることにしました。

豚ミンチを投入してみる

解凍した豚ミンチを、乳化スープに投入します。

そして、強火でしばらく煮ていきます。

ただ、待てど暮らせど、まったくスープが澄んでこない。

おかしい。

やってみてうまくいかない場合、大抵は、方法自体が悪いのか、実践したこちらが悪いのかのどちらかです。

そして、圧倒的にこちらが間違っていることが多い。

今回もご多分に漏れず、こちらのミスでした。

失敗と再挑戦

よくよく調べてみると、豚ミンチを入れてから、弱火でじっくり沸騰させることが重要とのこと。

ミンチが加熱する過程でタンパク質繊維がスープの細かな油を吸ってくれるため、ゆっくり火を入れる必要があるわけです。

今回、強火で一気に沸騰させてしまったため、うまくいかなかったようです。

気を取り直して、再度豚ミンチを投入していきます。(加熱したミンチは炒め物に入れて美味しくいただきました)

そして、今度は弱火でじっくりと加熱していきます。

少しずつ、スープが澄んできた……ような気がします。

ただ、正直なところ、そこまで戻っている気がしない

最初よりかは透明感が出ているような気がするものの、ミンチの油が加わったのもありそうな気がして、どこまで効果があったのかは正直わかりません。

鍋が小さかったから、弱火でも早めに火が入ってしまったのか?

加熱時間の相場がわからないため、判断が難しい。

でもまぁ、濁りが薄くなってはいるし、これ以上なす術もないので、いったん完成ということにします。

チャーシューを別鍋で仕込む

次に、チャーシューの対策です。

前回は圧力鍋で一緒に煮込んでホロホロになってしまったため、今回は圧力鍋で手抜きをせずに、別鍋に入れて弱火調理をすることにしました。

この作り方については、別記事にまとめてあるのでそちらをご覧いただければと。

ちゃんと薄切りにできるチャーシューが完成しました。

かえしを作る

次に、京都豚骨醤油ラーメンのタレであるかえしを作っていきます。

材料はおおよそ以下の通り。

材料分量備考
濃口醤油150mlメイン
薄口醤油50ml塩気とキレ
みりん30ml角を取る
30ml香り付け
砂糖小さじ1甘み調整
干し椎茸(スライス)1枚旨味増強(必須)
昆布3cm角1枚旨味調整
にんにく(潰す)1片香り

これらを鍋に入れて、弱火でゆっくりと火をかけ、5分ほど煮立てます。

煮立ったら火を止めて、冷まします。

これでかえしの完成です。

完成と実食

それでは、いよいよラーメンを組み立てていきます。

丼にかえしを入れて、スープを注ぎ、麺を茹でてトッピング。

そして、出来上がりがこちら。

正直本家と比べると濁りを感じるものの、まぁ言われなければ気づかないくらいにはなったかと。

引用:京都たかばし本家第一旭公式サイト http://www.honke-daiichiasahi.info/

かなりいい感じに仕上がったかと。

それでは、食べていきます。

はい、普通に美味しいです。

豚骨と鶏ガラの旨味がしっかり出ていて、醤油のキレもあります。

ただ、もう少しスープをシャープにしたい気がします。

鶏ガラを1羽にして、玉ねぎを半分にして圧力鍋減圧後さらに水分を飛ばすことで、もう少し豚骨を押し出す方向で行っても面白いかもしれません。

あとは、正直まだ物足りなさも感じるので、手抜きをせずに香味油を作って加えた方が良かったかもしれません。

チャーシューについては、別鍋で仕込んだおかげで、ちゃんと薄切りにできました。

こちらは絶品

麺との相性も良く、満足のいく仕上がりです。

家で作ると、チャーシューも煮卵もトッピングし放題なのがうれしいところですね。

終わりに

いかがだったでしょうか。

今回は、前回乳化させてしまったスープを、豚ミンチを使って非乳化に戻し、京都豚骨醤油ラーメンを完成させた話を紹介しました。

完全に非乳化に戻すことはできませんでしたが、それでも美味しいラーメンが出来上がったので、まずは成功と言えるかと。

ただ、さらに改善の余地はあります。

鶏ガラの量を減らす、香味油を作る、加熱時間を調整するなど、試してみたいことはたくさんあります。

今後も、さらに京都豚骨醤油ラーメンのクオリティを上げていきたいと思います。

また、当ブログでは他にも本格的な餃子を作った話黒炒飯を作った話など、いろいろと中華料理に関する記事を載せているので、よければそれもご覧をいただければと。

それではー。

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