珍しい魚を見かけると、買わずにはいられない変わり者が書いている当ブログ。
今回も聞き慣れない名前の魚を見つけてきたので、早速買って参りました。
それがこちら。
これはギマと言う魚。
魚のフォルムだけ見るとなかなかにグロテスクな見た目だったので、「深海魚かな?」と思って購入したものの、調べてみると、皮を履いた状態であるとのこと。
ちなみに、何故か肝はしっかりと残してくれていますね。
今回は、そんなギマに関する情報を紹介した後、見つけていただいた感想を述べていきたいと思います。
ギマについて
では、水族館で隙間を見かけたときにドヤ顔で説明するためにも、ギマについておさらいをしていきたいと思います。
ギマはフグ目ギマ科の魚です。
なんとも愛くるしい見た目ですね。
ギマは頭とお腹にとげがあるのが特徴で、危険を感じるとこのとげをぐいと立てて、身を守ります。
このとげのおかげで、なんとギマは地上に立てることができます。
そんなわけで、魚好きのキッズたちからは謎の人気を博しているとかいないとか。
ただ、釣り人にとってはこのとげが非常に邪魔で、網にはひっかかるわ、釣った他の魚にとげが突き刺さるわで、界隈では「外道」として扱われています。
さらには粘液を出すことから体表にぬめりがあり、扱いが面倒な魚には違いなさそう。
そんなギマですが、身は非常に美味らしく、刺身でも美味しくいただけるとのこと。
ちなみにギマはその見た目から「銀馬」と名付けられたのが語源で、こちらは静岡県の浜名湖付近での呼称のようです。
作っていく
さて、そんなギマについての豆知識がわかったところで、調理に移っていきます。
【材料】 ギマ……3尾 醤油……大さじ2 みりん…大さじ2 砂糖……大さじ1 酒……大さじ6 水……大さじ6
それでは作っていきましょう。
まず、ギマ以外の調味料を鍋に入れて火にかけます。
調味料が沸騰したら、ギマを投入していきます。
その後は落し蓋をして5分煮詰めていきます。
その後、いい感じの濃さになるまで煮詰めていきます。
そして、出来上がりがこちら。
早速実食に移っていきます。
食べてみる
それでは食べていきます。
身は、歯応えのしっかりした白身魚です。
スズキのように淡白な白身魚、というわけではなく、どこかブリのようなクセを感じさせます。
次に、わざわざ鮮魚担当の方が残してくれた、肝もいただいていきます。
こちらは、まごうことなき絶品でした。
肝ながらクセもなく、脂も乗っていて煮付けの味付けがそれを最大限に引き出しています。
身は正直その辺の魚と大差ありませんが、肝に関しては別格。
苦い肝を楽しみに秋刀魚を買う酒飲みがいるという話を聞いたことがありますが、私もギマの肝であればそれ目当てに買おうかと思うほどでした。
最後に
いかがだったでしょうか。
「外道」と呼ばれるだけあって、市場にはなかなか出回りませんが、肝に関しては食べる価値があるもののように感じました。
ちなみに、刺身でも食べられるとのことなので、是非見かけたら購入したいと思いました。
また、あまり関係はありませんが、当ブログでは大量のあん肝を作ったりするなど、いろいろと魚に関する記事を載せているので、よければそれもご覧をいただければと。
それではー。