5分間ドローイングというものをご存知でしょうか。
これは5分間という短い制限時間内で模写を繰り返し、画力を向上させるという絵の練習法の一つです。
どこまでメジャーな練習法なのかはわかりませんが、我々一般人からすると、「5分間でまともに模写できるかも怪しいのに画力が上がるのか?」という疑問が頭をよぎるわけです。
そのため、今回は5分間ドローイングでどこまで画力が上がるのか検証していきたいと思います。
練習時間は5分間×19セット、計1時間35分。
(20セットしたつもりが数を数え間違ってました)
5分間ドローイングの題材は静物画でも人物画でもいけるようですが、今回はかれこれ十数年描いていないアニメ絵を題材にします。
ちなみに、なんの練習もない状態から試しに5分間で描いたものがこちら。
うむ。なんとも微妙なクオリティ。
絵柄が完全に90年代ですね。
さて、これが約2時間後どのような変貌を遂げるのか。
「5分間ドローイングって本当に効果あるの?」と疑問に思われる方は、是非その結果を見ていただければと思います。
5分間ドローイングをしてみる
早速5分間ドローイングを始めていきます。
今回、画像まとめサイトの一記事を開いて、上から順番に描いていくことにしました。
とりあえず15分描いていきます。
※ここで番号間違えてました
5分間だと輪郭と髪型、それに目の形を追うのが精一杯で、とても細部までは描き込めません。
なにはともあれ、練習を続けていきます。
No.7がわりといい感じにできました。
この時点では気づいていなかったのですが、5分間ドローイングはいちいち目の位置やらを微調整していられないので、最初の線で結果が大きく変わってきます。
あと、描きやすいアングルや絵柄なんかにも左右されますね。
11が終わった時点で、なんとなく描くのが速くなってきているとは感じるものの、なんか大きな転換はないなぁと感じてきました。
そもそも、絵の描き方なんてろくに勉強したこともないわけです。
そんなわけで、今まで色んな初心者向けのイラストの描き方の記事を見ました。
その結果。
まったくわかりませんでした。
色々為になりそうなことが書かれてあったものの、「結局いっぱい練習しないと見本みたいには描けなくね?」との結論に至りました。
そのため、淡々と描き進めていきます。
そうして、目標だった20個目まで到達(正確には19でしたが)。
2時間近くとはいえ、5分間ごとにかなり集中して取り組むので、実際にはかなり時間が早く過ぎた感覚があります。
それでは、果たして5分間ドローイングで絵が上手くなったのか、検証していきます。
1時間35分の練習の結果
検証のため、一番最初に描いた絵を再掲します。
うむ、何度見ても微妙。
これが、1時間35分の練習でどのように変化したのか。
それがこちら。
いかがでしょうか。
個人的には、「えっ、こんなに変わるものなのか」と結構驚きました。
この絵に関しては模写ではなく、一から自分で描いたものになります。
これをお読みの方がどのように判断を下されるかはわかりませんが、個人的には「かなり上手くなった」という評価を下したいと思います。
最後に(やってて気づいたこととか)
最後にやってみた感想等を。
今回は二次元の女の子に絞ったので、20枚も描いていると、「こうすれば可愛くなるのかな」というおおよそのパターンが掴めてきた感覚がありました。
目の形や髪の束、頬の赤らめ具合なんかがそうですね。
昔、絵師の岸田メルさんが「萌えは記号だ」という発言をされていましたが、実際に描いてみると、違う目、違う髪型でも共通する要素というのがあって、「あの言葉は本質を突いているな」と思いました。
そのため、5分間ドローイングをする際は、二次元の女の子ならそれだけを、花のスケッチならそれだけをといった感じで同じものを練習すると、感覚が掴めるかもしれません。
今回やってみて面白かったので、また引き続き別のものでも挑戦していきたいと思います。
紙と鉛筆と時間さえあればできる遊びなので、お読みの方も興味があれば是非やっていただければと。
それではー。
追記(6/5)
あれからも5分間ドローイングを続けて50人分描きました。
5分間×53人なので、練習時間は合計すると4時間25分ですね。
そうしてまた自作絵を描いてみました。
そんな練習の成果がこちら。
また100人くらいに到達したらその成果も見ていきたいと思います。