今の働き方に悩む人に『「週4時間」だけ働く。』を紹介したい

書籍

昨今、リモートワークが推進されたり「FIRE」と呼ばれる早期リタイアメントの考え方が広がったりと、働き方に大きな変化が訪れているわけです。

そんな変化の中、「今の働き方は嫌だけど、どうやって変えていけばいいかわからない」と思っている人も多いのでは。

今回は、そんな方に向けて、一つ参考になる本があるので紹介したいと思います。

それがこちら。

『「週4時間」だけ働く。』という本。

この本は2007年に出され、2011年に加筆修正された完全版が出されたという、それなりに前の本です。

この本の著者ティモシー・フェリスさんは、週4時間だけ働きながら、世界中を飛び回って好きな場所に住み、やりたいことをする生活を送っています。

この本ではそういった人を「ニューリッチ」と定義しており、そこに至るまでの考え方や方法、または便利なサイトやツール、サービス等を紹介しています。

それを聞いて、「FIREのことかな?」と思われた方ももしかするといるかもしれませんが、考えとしては両者は違います。

今回は、そのニューリッチのためのざっくりとした部分と、この本の考え方とFIREとの違いについて紹介していきます。

ニューリッチになるための4つのステップ「DEAL」

まず、著者が提唱する「ニューリッチ」というのはどんな状態か、という話ですが、おおよそ以下を満たしたようなものと考えてもらえればいいかと思います。

・行動の自由を確保している

・自由になるための定期的収入を確保している

・人生の中の無駄なモノ、情報、付き合いを捨てて、夢に向き合うための時間を最大化している

・自由になることが目的ではなく、自由になった上で成し遂げたい夢や目標を持っている

そのためには4つのステップがあり、それぞれの頭文字を取ってDEALと呼ばれています。

大まかな説明は以下の通り。

D:定義(Definition)

自分の生き方について考え、目標や夢を設定し、計画を作る。

我々の多くは豊かな老後のために日々あくせく働き生きているが、それはなにも考えずにただ人生を先送りしているだけではないのか?

また、我々は多くのお金を稼ぐことに価値を置いているけれど、年収3000万稼ぐがほとんど休みがない人と、年収300万だけど好きな場所で好きなことをしながら仕事ができる人とでは、果たしてどちらが幸せだろうか?

それを踏まえた上で、「自分の人生で叶えたい夢・やりたいことは何か」「どういった生活をしたいか」を明確にした上で、そのための目標や夢を叶えるための行動計画を作っていく。

本書でも引用されていますが、考え方としてはセネカの『人生の短さについて』が近いですね。

E:捨てる(Elimination)

不要なモノ、情報、仕事、人付き合いを捨てて、自分のやりたいことや夢を叶えるために集中できる時間を最大化する。

我々は物質主義の社会の中で、欲しいものを全て手に入れようと考えるけれども、モノを買うということは、「買うための費用を稼ぐのにかかった時間」「買ったモノを使用するための時間」という2つの時間を犠牲にしている。

同じように、不要な情報を取り入れれば、それを得るためにかかった時間を無駄にするばかりか、その情報について考えさせられたり、ネガティブな感情を与えられることにもなる。

本当に必要なモノ、情報、仕事、人付き合いだけを大事にして、それ以外は捨ててしまうことが重要。

これはミニマリスト的な考え方ですね。

詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみては。

A:自動化(Automation)

あらゆることを外注し、自動化することで、自分の夢や目標に向き合う時間を最大化する。

著者の方は製薬を外注で開発して、それを商品として会社を運営し、売り上げを立てました。

その後、「仕入れ」「販売」「発送」「クレーム対応」と、商品を売るために必要なそれぞれの工程をすべて自動化することによって働く時間を減らし、時間を確保しました。

(さらには、著者はメールの処理や自身のスケジュール管理、プライベートの雑務まで外注しています)

また、本書の中にはシャツやゴルフウェアの通販を自動化した2人の例が紹介されています。

2人もまず、売れるであろう商品を見つけ、仕入れてみて、試しに宣伝し、通販で販売して、実際に収益化できること確認してから、自動化に移って行きました。

ただ、これについては必ずしも自ら経営者となってアウトソーシングしなければならないというわけではありません。

本書ではシステムエンジニアの会社員の例が出ていましたが、雇用されている立場であっても、リモートワークにすれば、行動の自由を確保することができます。

L:解放(Liberation)

自動化を進めていき、最終的に自分が会社からいなくなっても回っていく状態にする。

全て外注に任せ、自分は利益だけを受け取る。

ここまでくると、著者はミニリタイアメントとして、3ヶ月ほど異国の地で暮らしてみることを勧めています。

我々は日々「時間がない!忙しい!」と感じる時間の欠乏感を感じながら生きていますが、そんな欠乏感から抜け出すには、少なくともゆったりと3ヶ月は過ごす必要があるとのこと。

是非とも、欠乏感を感じずに生きてみたいもんですね。

ニューリッチとFIREの違い

さて、最後に、巷で話題の「FIRE」との違いを書いておきたいと思います。

「FIRE」にも色々種類があるそうですが、多くの場合は「貯めたお金でS&P500や不動産に投資をして、不労所得だけで生活をする」というものだと思います。

一方で、本書のニューリッチは「事業の自動化」で収入を得ます。

そして何より、一番大きな違いは「目標設定」でしょう。

FIREは「早期リタイアメント」が目標となっていますが、ニューリッチは「夢ややりたいことをするための時間の確保」が目標です。

よくFIREについて「達成してもやることがなくて結局働いたりする」「FIREするとボケや老化が急激に進行する」という話が出ますが、これも確保された自由な時間で成し遂げたい目標や夢がないことが原因でしょう。

そういった意味でも、FIREを目指す人にとっても学びになる本なのではないかと思います。

終わりに

いかがだったでしょうか。

僕はこの本を読んで、人生についても少し視野が広がったように思います。

また、本の中で紹介されていた「80:20の法則」は、物事を見ていく上でいい物差しの一つになるかと思うので、知っておいて損はないかと思います。

※別記事で紹介しているので是非こちらも

本は分厚く少し値段も張りますが、中身はユーモア満載で読みやすく、具体的なサイトやサービスの名前やリンクも多く掲載されています(大半はアメリカ国内のものですが)。

よければ一読してみてはいかがでしょうか。

それではー。

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