人生を振り返ってみて、こんな時はなかっただろうか。
夕飯時、お好み焼きが焼き上がり、フライパンから皿に移す。
表面の豚バラ肉はこんがりと焼け、香ばしい匂いが食欲をそそる。
階段から、2階でネトゲに勤しむ息子のたかしに「ご飯よー」と怒号を飛ばし、キッチンに戻る。
あとはトッピングだけ。
鰹節、青のり、マヨネーズ。そして、なんといっても、大事なのがあの……
ない。
お好みソースがない。
突如湧き上がる絶望感。
お好みソースのないお好み焼きになんて、海水のない海と同じだ。
あるいは目盛りのない三角定規。一瞬にして、ただの三角のプラスチックに成り下がる。
たかしに買いに行かせるか?いや、腹を減らせたたかしは渋るだろう。それに30分後には、中学時代の友達とフォートナイトの通信の約束をしている。大学にはろくに行っていないくせに。
こんな時どうすれば?
ストア派哲学を学んで、この困難を乗り越える精神を鍛えるか?
いや、遠回しすぎる。
お好み焼きを冷蔵庫にぶち込んで、全てを無かったことにしてフライドポテトを揚げ出すか?
いや、私の口はもうお好み焼きの口になっている。
こんな時どうすれば……。
………
……
…
はい、こんな状況におちいった全国のお母さん方に朗報です。
お好みソースは作れます。
それも、たった4つの調味料で。
そんな、全国のお好み焼き好きの家庭の救世主的な情報を、今回は紹介していきたいと思います。
それではいってみましょう!
お好みソースの作り方(あとついでにたこ焼きソースも)
はい、前おきが長くなりましたが材料の紹介です。
それがこちら。
・ウスターソース……大さじ1
・中濃ソース……大さじ1
・ケチャップ……大さじ2
・昆布つゆ……小さじ1
これだけです。
これらを混ぜるだけで、お好みソースが出来上がります。
ウスター好きは多めに、出汁の味を効かせたかったら昆布つゆの量を増やしてもいいでしょう。
ちなみに、たこ焼きソースを作りたいときは、完成したお好みソースに蜂蜜を小さじ1ほど加えると出来上がります。
終わりに
お好みソースを自作するメリットは以下の3つくらいでしょうか。
・「お好みソースがない!」という悲劇をほぼ回避できる
・お好みソースを自分好みの味に仕上げることができる
・お好みソース分の冷蔵庫のスペースが空く
あとは、自家製にすることによって、「これ、うちで作ったソースなんですよー」と、遊びに来た近所のママ友にドヤ顔で自慢できることくらいでしょうか。
まぁ、「え、そんなんでお好みソースになるのかよ」と思った方は、騙されたと思って一度作ってみてはいかがでしょうか。
それではー。