水族館はいいですねー。一面の水槽で泳ぐ魚たち。アシカやイルカのショー。あからさまに冷凍なのにやたら高いスナックフード達。
正直、「魚が泳いでるだけじゃん」と思っていた時期もありましたが、昔、職場の人に言われた「水族館は、あの魚美味しそうだなーって思うことが正しい楽しみ方らしいよ」という一言で、僕の中の水族館観(語呂悪い)が変わりました。
正しいかは置いておいて、これは真理と言わざるを得ない。
水族館って色んな地域によってコーナーが分けられていますが、「川の魚」や「日本の海の魚」コーナーって、わりと魚の色味も地味で、「面白みに欠けるな―」とこれまでは思っていました。
が、しかし、これを食材という目で見てみると、あらどうでしょう。
「この魚は煮つけにしたら旨いだろうなー」「この魚は捌いて刺身だなー」と新たな見方ができて、食欲も相まってめっちゃテンションが上がります。
逆に太平洋の色鮮やかな魚だと、食べ方がイメージできないので、「きれいだなー」くらいにしか思えません。立場逆転現象。
そんな水族館を楽しむうえで、新たな可能性を見つけてきました。
どん。
スーパーで、アカエイが売ってました。
アカエイってこんなやつ。
初めて知ったんですけど、アカエイって食べれるんですねー。
このアカエイ、よくお触りコーナーとかに置かれていたりしますよね。
調べたところによると、アカエイは食用として使われたりはするのだけれども、時間が経つとアンモニア臭がきつくなるため、あまり市場に出回ったりはしないとのこと。
逆に、あえて発酵させてそのアンモニア臭を最大まできつくした、世界で2番目に臭いと言われる「ホンオフェ」という韓国料理もあるのだそう。
今回生の状態でにおいをかいでみたところ、特にアンモニアは感じなかったので、鮮度は悪くないと思います。
鮮魚コーナーの人によると、「煮つけか唐揚げにすると美味しいよ!」とのこと。
ちょうど唐揚げサイズにカットされていたので、今回は唐揚げで食べることにしました。
■材料
【下味】
・醤油 大さじ1
・酒 大さじ1
・砂糖 小さじ1/2
・にんにく 1片
・味の素 適量
【揚げる用】
・片栗粉 適量
・サラダ油 適量
まず、下味をつけるために、各材料を入れて、揉みこみます。
それから丸一日漬け込んだのがこちら。
これを、片栗粉を付けて揚げていきます。
アカエイの裏面って黄色だったんだね。
出来上がりました。普通に唐揚げっていう見た目ですね。
そして、実食。
……え、めっちゃうまい。
なんだこれは。エイうまいじゃないか。
とてもこんなやつだとは思えない。
食感は、魚と鶏の中間。軟骨なのかなんなのか、ヒレのあたりの堅いところの部分も特に違和感なく噛み砕ける。
アンモニア臭もまるで感じません。
半額でグラム50円だったので、普通にリピートしてもいいかなってレベルです。
これは早くも次水族館に行くのが楽しみになってきました。
美ら海水族館でアカエイみたいなぁー……。