一般家庭の底意地を見せるため、あくなき料理の探求を続ける当ブログ。
極々庶民の家庭ではおおよそ出てこないような料理をこれまで作ってきたりもしたわけですが、そもそも料理に凝り始めたきっかけがたこ焼きだったりします。
本場大阪の心斎橋で食べたたこ焼きが非常に美味しく、「一体何を入れれば、こんなにうまいたこ焼きができるんだ?」と思い試行錯誤をし始めたのがきっかけです。
その過程で、大阪で昔屋台をしていた店主の運営するサイトに行き当たり、そのレシピをこれまでずっと愛用してきました。
しかしながら、店のたこ焼きのレベルまで行くには何かが足りないと思いながら過ごしておりました。
そしてそれから数年が経ち、世の中は次々に技術革新が起こり、ついにあれが誕生しました。
それが、ChatGPT。
世の中のありとあらゆる情報を吸い尽くした後の人工生成AIであれば、きっとたこ焼き作りの最適化を見出してくれるはず。
以前、ChatGPTと一緒にシューティングゲームを作ったことがありましたが、その時も、度々ミスを犯しながらもなんとか最低限のものは作ってくれました。
今回は、そんな信頼のおけるChatGPTと、最近筆者が押しているAI、Claudeの二つにたこ焼きのレシピを聞いて、実際に試してみたいと思います。
やってみた感じ、これまでのたこ焼き作りでは得られなかった新たな視点を得ることができましたので、興味がある方はぜひご覧いただければと思います。
生地の作り方を聞いてみる
それでは早速AIにレシピを聞いていきたいと思いますが、まず試していきたいのはClaude。
こちらのAIは、ChatGPTを運営しているオープンAIの開発者が社内のいざこざから退社をして、新たに会社を立ち上げて作成したAIになります。
詳しい事情については、オリラジのあっちゃんが詳しく解説をしてくれているので、そちらの動画を参照していただければと。
そんなClaudeですが、体感、文章作成の能力が秀でている感じがあります。
そんな文章をし尽くしたClaudeであれば、きっと最高のレシピも検索し教えてくれることでしょう。
早速聞いていきます。
この道40年のベテランとは、とても頼りになります笑
そんなが教えてくれたレシピですが、以下の通り。
材料
薄力粉 200g
だし汁400ml(かつおと昆布のいいだしを取ってください)
卵2個
醤油 小さじ1
みりん小さじ1
塩ひとつまみ
特筆すべきは、材料の中に片栗粉を入れているところと、みりんを入れているところでしょうか。
ずっと愛用していたレシピでは、中がトロっとふわりとした食感の美味しいたこ焼きができていましたが、反面、店で食べるような外がカリッとしていて、なおかつブニブニした独特の食感を再現することができていませんでした。
もちろんこれには家庭用のカセットコンロの火力であったり、たこ焼き用の鉄板の通りの村といった原因が主でしょうが、もしかすると片栗粉で入れることで、その改善につながるかもしれません。
また、みりんについては盲点でした。
確かに、コクを加えると言う点でみりんは良い選択肢と言えるでしょう。
ただ、このレシピで気になるところは、粉と水の配合比。
心の師匠のレシピでは粉210gに対して出し900mlと言う配分でしたが、このレシピでは、その場合の粉200gに対して水450mlと言う配合となっています。
市販で売られているたこ焼き粉の裏面にはこれぐらいの配合で記載をされているでしょうが、これで焼いていくと、どうしても糊っぽい団子のようなたこ焼きになってしまいます。
これが最適解と言われると、ちょっと疑ってしまいます。
次に、我らがChatGPTさんにも聞いていきます。
こちらは役柄になりきることなく、AIらしい丁寧な説明をしてくれています。
そんなChatGPTが提案してくれたレシピは以下の通り。
材料(約40個分)
生地
薄力粉:100g
片栗粉:大さじ1(もちっとした食感を加 える)
出汁:450ml(昆布と鰹節でしっかり取ったもの)
卵:2個
醤油:小さじ1
塩:小さじ 1/2
みりん:小さじ1(隠し味でコクが出る)
特筆すべきは、Claudeと同様に、片栗粉とみりんが含まれている点。
もしかすると、これらの要素が本格的なたこ焼きを作るに至る鍵になってくるのかもしれません。
また、ChatGPTの案については、粉と水の配合が師匠とほぼ同じであることも非常に信頼が置ける点でしょう。
後に紹介しますが、ソースの作り方や他の要素も聞いていく中で、Claudeの説明は、どうも信頼にかけるものに感じられたので、今回はChatGPTの意見を中心に取り入れることにしました。
出汁の取り方について聞いてみる
次に、たこ焼き作りの肝となる重要な要素、出汁取りについて聞いていきます。
こちらも丁寧に答えてくれています。
ちなみに、有名店の出汁取りの方法なども聞いてみました。
Claudeの方にも聞きながら、数度のやり取りを経た結果、先ほどの基本的な材料に加えて、椎茸と煮干しも加えることとしました。
材料
そんなわけでAIたちにレシピを聞いてきたわけですが、心の師匠のレシピも踏まえて、今回は以下の材料で作ることにしました。
【生地】
薄力粉……200g
片栗粉……大さじ2
出汁※……900ml
砂糖……大さじ3
塩……小さじ3/4
醤油……大さじ1
みりん……小さじ2
卵……3つ
スキムミルク……大さじ3
※【出汁】
水……1L
昆布……20g
鰹厚削り……20g
乾燥しいたけ……7、8枚
煮干し(はらわたと頭は取り除く)……7尾
【具材】
茹でタコ…………150g
刻み紅生姜……………1パック
刻みネギ……………1パック
【ソース】
お好みソース………100ml
ウスターソース……………大さじ1
オリゴ糖シロップ……………小さじ2
醤油……………少々
作っていく
それでは調理に移っていきます。
ちなみにこちらの調理法についても、ChatGPTに頼っています。
まずは出汁取り。
昆布と煮干し、椎茸を水に浸して、そのまま冷蔵庫で半日置いておきます。
そうすることで、じんわりと出汁が取れるわけですね。
それを取り出したら鍋に移して、弱火でじんわりと火をかけていきます。
これもポイントらしく、じっくり火にかけることで、よりしっかりと出汁が出るのだそう。
80℃に達したら、火を止めて煮干しを取り出し、削り節を入れて、そのまま中火で沸騰させ、8分ほど煮て出汁を取ります。
終わったらボウルに移して冷ましておきます。
今回は煮立たせる過程でかなり水分が飛んだので、氷を入れて冷やしながら傘増ししています。
十分に熱が取れたら、薄力粉をふるいをかけながら出汁に少しづつ溶かしていき、そこに溶き卵とその他の材料を加えたら生地の完成です。
次に、鉄板の準備をしていきます。
今回はいつも使用しているたこ焼き用の鉄板を使います。
こちらは事前に十分な油を敷いて煙が出るまで加熱し、4分ほどそのままにして油に馴染ませておきます。
換気扇の前で作業をしないと部屋中煙だらけになるので注意。
あとは具材を切って用意し、たこ焼きセットの完成。
それでは、焼いていきます。
今回、鉄板の問題で所々焦げやすくなっていますね。
過去の失敗の積み重ねでこうなってしまったので、いっそのこと買い替えて一からやり直すのもありかもしれません。
あとは、油をだくだくに足せば解決するかもしれませんが、さすがにカロリーが気になるので今回は試しません。
ちなみに焼き方のコツは、文字だけでは説明がしづらいので、よければYouTubeを参考にしていただければと。
あとは焼き上がりを待てば完成です。
食べていく
そんなわけで、出来上がったのがこちら。
食べた感想としては、これまで作ってきたものよりも出汁の旨みが強いです。
ソースもかかっているのでみりん等の繊細な違いは分かりませんが、総じてこれまでよりもレベルアップしているように感じます。
ただ、今回も残念ながら外のカリッとブニブニなたこ焼きにはならず、トロトロで崩れそうな感じのままでした。
片栗粉だけではそこに近づくことはできなかったよう。
これは鉄板サイドの問題なのか、あるいはClaudeが言うように生地の水分量が多いのか、その辺は今後検証する必要があるでしょう。
ともあれ、今回は試してみて正解な結果となりました。
終わりに
いかがだったでしょうか。
改めて、AIの力を思い知らされることとなりました。
とはいえ、記事内では割愛したものの、今回Claudeの調理法の中に「ソースにオイスターソースを入れたほうがいい」と指摘があり、疑わしくなって「それは本当ですか?」と質問すると「すみません、間違いでした」と答えられたという場面もありました。
レシピにおいても、間違いを犯す可能性を考えながら聞く必要があるかもしれません。
今後さらに正確性が高まれば、手軽に有名店レベルの調理法を知れる時代が到来するやもしれません。
今回がかなり良い結果だったので、これからもChatGPTに聞いてみたシリーズは継続していきたいと思います。
それではー。