長期間熟成させたウィスキーというのは、香り高くてとても美味しいものです。
ウィスキーは「飲む香水」とも呼ばれるほど、一口で芳醇な香りを味わうことができますが、それは樽の中で長期間熟成させることで樽の香りが移り、アルコール分がまろやかになるからだそう。
その熟成期間は2、3年のものから12年、18年、30年とかなりの長期のものもあります。
そして、もちろん熟成期間が長いほどいいお値段がします。
そうなると、「じゃあ、自分で熟成させる方法はないの?」と考えるのが酒飲み。
調べてみると、熟成可能な小さな樽や、熟成樽と同じ素材や古い樽から作った熟成用のスティック等、いくつかの商品が見つかります。
これを買って試してみてもいいですが、なんとなく面白みに欠けます。
そのため、今回はこれで試していきます。
これは燻製用のウッドチップですね。
趣味の一つで燻製を作ったりしていますが、それで手元にあったものです。
これはウィスキーを熟成させていた古樽を砕いたものなので、「これを入れたら熟成できるんじゃないか?」と思った次第です。
今回は、そんなウッドチップによるウィスキーの熟成をしていきたいと思います。
▪️その1:ジムビームに入れて試してみる
まず、今回のウッドチップですが、甘い華やかな香りがするため、恐らくはバーボン樽だったのではないかと予想されます。
そのため、まずは同じバーボンであるジムビームに入れて試していきたいと思います。
入れました。
まだ染み込んでいないので、ウッドが浮いていますね。
そのまま、とりあえず一日漬け込んでいきます。
一日後
さて、一日漬け込んだものがこちら。
一気に12年物の古酒のような色合いになりました。
比較するとこんな感じ。
違いは一目瞭然ですね。
先ほど紹介したウッドスティックだと一日で熟成が完了するとのことなので、早速ハイボールにして飲んでいきます。
飲んでみた感想ですが、
・ウッドの甘い香りが移っている
・少しだけ味わい深くなっている
といった感じです。
とはいえ、これで感動するレベルまで熟成できたかというと、正直微妙なところ。
そのため、もうしばらく漬け込んでいきます。
一週間後
そのまま一週間放置しました。
(画像は撮り忘れましたすみません。。。)
その後、ハイボールにして飲んでみました。
正直素人なので大したことは言えませんが、ざっくりとした感想は以下のような感じ。
・かなり香り高くなっていて、より甘い香りが際立っている。
・余韻も残って味わい深い。
・ただ、ジムビームの個性とバッティングしている感がある。
飲んだ感じ、もはやいつものジムビームとは違います。
12年物に匹敵するかどうかはさておき、かなり味わい深くなっていて楽しめる一杯になりました。
一方で、ジムビーム自体が割と個性があるので、ウッドの香りとバッティングするような印象を持ちました。
三週間後
さて、それから存在も忘れて三週間後。
色はこんな感じ。
底にウッドが見えるので、まるで森のドブのようでもあります。
かなり量が減っているのは、一週間後くらいの時にちょいちょい飲んでいたからです。
ただ、熟成を初めて二週間目以降は、存在を忘れていたので完全に放置していました。
飲んでみた感じの印象はこちら。
・さらに香り高くなっていて味わい深い。
・アルコールのトゲが抜けて飲みやすい(気がする)
・ジムビームの個性とバッティングしている感がある。
飲みやすく美味しい酒に仕上がったのではないでしょうか。
これは満足と言える出来かと思います。
終わりに
いかがだったでしょうか。
試飲する時には元のジムビームと飲み比べもしていますが、やはりウッドを入れると違う個性が出てきた面白い一杯になります。
また、熟成はさせるだけさせた方が美味しいですね。
ただ、最初は待ちどおしくてついつい飲んでしまうので、そこだけ注意が必要ですね。
次は、ペットボトルの大容量のやつを買ってきて、長期熟成なんてすると楽しいかもしれません。
また、この記事に辿り着いた方はきっとかなりの酒好きなので、透明氷の作り方等の別記事を見ていただけると、より楽しい晩酌ライフが送れるかもしれません。
それではー。