ついに秘伝の透明氷の作り方を伝授する

料理

透明氷。

それは、全ての家飲みたちの、憧れ。

冷えたグラスに透明氷を入れ、ステアをして氷を馴染ませる。そこへウィスキーと、炭酸水を注ぐ。

至福の一杯だ。おそらく、インスタ映えもする。

透明氷を手に入れる方法は実に簡単だ。スーパーかコンビニに行けばキロ単位で売られている。

しかし、氷を買って家に持ち帰るとなると、荷物がかさばるし、お財布事情的にもあまりよろしくない。

そこで、一部の酒飲みたちと同じ考えに行きつく。

「自分の家で透明な氷を作れないのか?」、と。

そこから、透明氷を求める旅が始まった。

インターネットの海へ飛び込み、得た知識を元に製氷皿に水を注ぎ、冷凍庫に入れる。

出来上がりを待つ時間は、仕事も手につかないほどだった。

そして家に帰り、冷凍庫を開ける瞬間は、クリスマスプレゼントのリボンをほどくような気持ちだった。

しかし、現実は残酷だった。

透明氷が、できない。

何度も、何度やっても、氷には気泡というか、あの白い部分が入ってしまう。

失敗の度に絶望に打ちひしがれ、時には諦めの感情が胸を占めることもあった。

もういいじゃないか、あの白いのが入ってたって。ショッキングピンクとかだったら嫌だけど、白いだけだからそんなに嫌ではないし。

自分はもう十分がんばった。もういいんだ。

しかし、そのたびに、心に浮かんでくる一人の人物がいた。

それが、エジソン

科学者、トマス・エジソン。

エジソンは、一万回の失敗の末に、ついに電球を発明した。

度重なる実験とその失敗によって、電球は生まれたのだ。

エジソンは、8942回目の失敗の時に、「ああ、もう駄目だ。やめよう」と思っただろうか?

違う。

彼は、きっとこう思ったはずだ。

「なるほど、このやり方ではうまくいかないことはわかった。ならば、別の方法を試してみよう」、と。

彼が、背中を押してくれた。

その日から、諦めることはやめた。

すると、見える景色が変わった。

失敗に怯えることがなくなった。

すべての失敗が、学びに変わった

氷を通して、自分の心の在り方を、見つめることができた。

そしてついに、透明氷を作ることに成功した。

気付けば、4年の歳月が流れていた。

それから1年。

この「透明氷の作り方」を自分だけのものにしていたが、今回、その情報を公開することに決めた。

これを読むことによって、透明氷を追い求めている若人(おじさんかもしれない)たちの救いになれば、氷だけを考えてひたむきに冷凍庫に向き合っていたあの4年間も、少しは報われるかもしれない。

それでは、いってみよう。
(次の前置きも長くなるので、手軽く方法だけ知りたい場合は「透明氷の作り方」まで飛ぶといい)

透明氷の仕組み

前述したように、透明氷の探究には実に4年の月日を費やした。

その試行回数は、数えれる限りでも実に7回に及ぶ。

もっとも、5回目と6回目の試行の間には3年と11ヶ月の期間があったが、これは精神鍛錬のためのブランクだ。

精神が修養し、知恵を磨き、やがて期が熟す。

そうした6回目の試みによって生まれた透明氷の作り方であるが、驚くべきことに、この方法は研究を始めた4年前の時点で既に存在をしていた。

さらには、この広大なネットの海の中で、埋もれることなく情報はそこにあった。

この記事にたどり着いたということは、これを読んでいる諸君はそれらの情報に既に触れたかもしくは現在進行形で探し求めている透明氷の探究者だろう。

あるいは、単にこのブログのメインである本の要約記事から流れ着いた難民かもしれないが。

前者なら、ひとまず透明氷の作り方を学んだ後、この透明氷を生み出すまでに至った不屈の「没頭力」を得る方法について学ぶのはいかがだろうか。

後者に至っては、今回のようなふざけてテキトーに書いてる記事と、読書から投稿まで数時間を要する本の要約記事とでさほどアクセス数が変わらないという事実を是非知っておくといい。
(そこから言えるのは、「努力と結果は正比例しない」ということだ)

さて、壮大に話が長くなってしまった。ここから、透明氷の仕組みの話に入っていく。

今はどうかわからないが、ネットで出回っている透明氷の作り方というのは、主に以下の3点ではなかろうか。

・真水に近い澄んだ水を使う

・冷凍庫と製氷皿が直接触れないようにする(タオル等をかます)

・でっけー容器に水を張って凍らせる

4年前は、上の2つをひたすらに繰り返し繰り返し試みていた。ミネラルウォーターを使ったり冷凍庫の底に割りばしを置いたり、色々試みていた。

しかし、まったくうまくいかなかった。

気付いたのは、どういった方法が正しいのかを考えていくには、そもそも氷が凍る仕組みから学ばなければいけないということだった。

そこで学んだのは、以下の2つのことだった。

・白い部分は水の中に含まれる不純物

・水は真水の部分から凍っていく

つまり、世に出回っている透明氷の作り方というものは、以下の目的があったわけだ。

・真水に近い澄んだ水を使う
⇒白い部分となる不純物のない水を使って透明にする
 (ただ、ミネラルウォーターは真水ではないので、不純物が存在する)

・冷凍庫と製氷皿が直接触れないようにする(タオル等をかます)
⇒ゆっくり凍らせることによって、真水と不純物を分離させる

・でっけー容器に水を張って凍らせる
⇒巨大な氷から、真水でできた透明な部分だけを取り出す

一番手っ取り早いのは一番下の「でっけー容器に水を張って凍らせる」だが、これには一つ難点があって、「冷凍庫がすっからかんじゃないとできない」のだ。

このことも考慮した末に、ついに冷凍庫の引き出しスペースくらいで透明氷が作れる方法を生み出した。

さて、次からは、いよいよその方法を紹介していきたい。

透明氷の作り方

さて、具体的な透明氷の作り方だが、ここで必要なものが5つある。

・冷凍庫のスペース

・大きめの容器(大きさは冷凍庫に要相談)

・タオル(ポリエステルとか速乾性のものが良い)

・アイスピック

・水

一番の難所は、やはり冷凍庫のスペースだろう。

今回紹介する方法では冷蔵庫の引き出しスペースでも作れるが、それでもある程度の空間が必要となる。

そのため、パンパンに冷凍食品を詰め込んでる主婦のおばちゃんとかは、残念ながら作ることができない。

それでも透明氷を志すならば、まず二階で腹を減らしてるたかしにニッセイの冷凍チャーハンと、中にマヨネーズの入った照り焼きつくねと占い付きのちっこいグラタンをくれてやってから、作り出すといい。

まだスペースが足りなければ、カップに入ったきんぴらごぼうとソースカツもついでに差し入れればいいだろう。

そうすれば、冷凍庫のスペースは確保され、たかしも腹が満たされた状態でネトゲに集中できる。WINWINの関係だ。

さて、作り方に入っていく。

まず、冷凍庫の底にタオルを敷く。

そして大きめの容器に水を張り、タオルの上に置く。

このタオルが重要で、これを敷くことによって、容器の底だけが温度が高くなる。

すると、真水の部分が上方で凍っていき、底に白い不純物が溜まっていくというわけだ。

ちなみに入れる水は、ミネラルウォーターどころか浄水である必要もない。普通の水道水で十分だ。

そしてそのまま冷凍庫で放置する。

夏場であれば一日半はかかるだろうが、それ以外は丸一日もあれば十分に凍るだろう。

そして取り出したのがこれだ。

本当は不純物が凍る前に取り出すのがベストなのだが、どの程度まで凍ったのかいちいち確認するのと時間を気にするのが面倒なので、いつもしっかり凍るまで放置することにしている。

ちなみにこの状態だと、容器と氷がくっついて離れないので、底に水道水を流して少しだけ溶かしていく。

そして取り出し、アイスピックで2つに分断すると、白い部分と透明氷とで分離しているのがわかる。

あとは、この白い部分を削って、適当な大きさに砕けば完成だ。

ちなみに砕くときは、この真水と白い部分の境目を打ってやると、きれいに剥がれる。

できあがったのが、これだ。

水に入れると、きちんと透明になる。

さて、作り方は以上だ。

あとは、この透明氷で晩酌のグレードを上げるなりインスタ映えを目指すなり、各々が思うように活用するといい。

もしうまく作れたら、Twitterとかで拡散すればいい。

そうすれば、みんな透明氷ユーザーでみんなハッピーだ。そしてこちらもアクセス数が伸びてウハウハ気分で週末を過ごせる。WINWIN、おばちゃんとたかしのような関係だ。

それでは、また。

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