100日後に死ぬワニの弔いとして、ワニのベストな食い方を探す その2

料理

100日後に死ぬワニの弔いとして、ワニのベストな食い方を探す その1

3行でわかる前回までのあらすじ

・ワニのテール1kg(4,980円)を買った。


・塩焼きにして食べた。


・ゲロマズ

前回のワニの塩焼きから、学んだことは一つ。

ワニの、風味は、消さなければならない!!!(どどーん)

前回のワニの塩焼きは、普段日本ではまず食べることはない、「硬ぇ白身魚をドブにしゃぶしゃぶしたような味」を醸し出してくれた。

そこで気づいた。

所詮、奴らはドブを這う爬虫類なのだ。

顎が強かろうと、表皮が分厚かろうと関係ない。

ドブの中を駆けずり回っていれば、そりゃ臭くなる。

これからの課題は、そう、あらゆる技術を駆使してでも、この臭みを除去することだ。

それがなければ、「あ、ワニって結構美味いじゃん」っていう料理を作ることは不可能だ。

そのため、ワニ肉を使ってなにを作るかも、「臭みを消す」を第一優先にしたものにしなければならない。

そして、今回作ることにしたのが、これだ。

そう、唐揚げ。

臭み消しであるニンニク、生姜をふんだんに入れて揉み込み、我らが日本の調味料である醤油、日本酒で味を整えれば、あるいはこのドブ肉も食えたものになるのではないか。

ただ、ワニの臭みは、鶏どころじゃない。なにせ奴らは、人間が用意した小屋の中で穀物を食いながら生活するなんていうヤワなもんじゃない。ドブの中で生きて、ドブまみれの肉を喰らってきた、本当に「ドブ of the ドブ」の野生児たちなのだ。

そんな奴に、たかだかニンニクや生姜がどこまでのポテンシャルを発揮してくれるのか。

日本の食文化は、ワニ(a.k.a ドブ)をも凌駕するのか。それをこれから、試していきたい。

【調理】ワニ、憎しみの果てに~

ワニの唐揚げ。それは未知なるものだ。

そんな材料はざっとこんな感じだ。

【材料】
・ワニ肉……約200g
・醤油……大さじ2
・酒……大さじ2
・塩……適量
・粗びき黒胡椒……適量
・にんにく……2片
・生姜……1片

・片栗粉……大さじ4
・小麦粉……大さじ2

他にもオイスターソースやら、普通に美味しくしようと思えば色々加える選択肢はあったが、とはいえワニ感をゼロにしてしまうと、別になんの肉でもよくなってしまうので、今回は見送った。

さて、ここから調理に入っていく。

まずは、ワニをぶつ切りにしていく。

この白い肉が、あれほどのドブ臭を放っているとは、にわかに想像しがたい。
(体験したい人は是非塩焼きでどうぞ)

そして、これをポリ袋に入れたら、調味料とすりおろしたにんにくやらを入れて、丁寧に揉みこんでいく。

そこから丸1日かけて、味を染み込ませていく(←別に一晩でもいいが、さすがに日和った)

そして次の日。

漬け込んだワニを片栗粉と小麦粉を混ぜたものにまぶし、揚げていく。

そうして、できたものがこちら。

見た目は、鶏胸肉の唐揚げといったところ。今のところ、カラオケのフードメニュー写真に載っていても違和感はない。

それはともかくとして、重要なのはなんといっても味。

早速、実食に移っていく。

【実食】ワニとYシャツと私~Kirei Na Omoide De Isasete~

ここからは、このワニを食べてみた感想をお伝えしたい。

今回も例のごとく、レビュー的に、ごく淡々と、ワニの唐揚げの味について触れていきたい。

「ワニの塩焼き」の評価

【風味】☆☆★★★

肉の部分は、ほぼほぼ唐揚げの味に仕上がっていた。

肉だけ食えば、普通に旨い。

ただ一方で、脂身の中には残念ながらドブが潜んでいた。

噛みしめるたびに、ドブの味。

【食感】☆☆☆★★

塩焼きのときは寒天状態だったワニの脂身も、唐揚げにすると違和感はなかった。

肉の部分も、やはり堅めの白身魚といった感じだった。

特別秀でてはいないが、まぁ許容範囲ではある感じ。

【香り】☆★★★★

脂肪が完全にドブ。ドブandドブ。

【総合評価】☆☆★★★

塩焼きと比べれば格段に良くなったが、脂身の臭みだけはどうしても拭い去れなかった。

事前にフォークで串刺ししまくって、脂身の中まで漬けダレが浸透するようにしておけば、あるいはもう少しマシなものに仕上がっていたのかもしれない。

肉の部分は、普通に旨かった。

でも結論、カラオケ店でこれが出されたら、2、3個食べてあとは友達に全部丸投げするレベル。

【結論】ワニは無慈悲な僕らの女王~Dobu to Dobu~

結論はシンプルで、「肉の部分には漬けダレが浸透していたが、脂身には浸透しておらず、ドブだった」ということだ。

いつになれば、このドブスパイラルから抜け出せるのか。

しかしながら、次回はさらに強力な臭い消しの料理を考えているので、期待していてほしい。

それでは、また次回。

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