橋本徹の『異端のすすめ』を読んだから、異端児を志す

書籍

今日は珍しく最近出た本を紹介したいと思います。
(とはいえひと月前の本ですが)

それがこちらの本です。

橋本徹さんの『異端のすすめ』。

これは弁護士、タレント、大阪府知事や大阪市長を経験し50歳を過ぎた橋本さんが「後悔しない生き方」について、その方法やアドバイスも含めて書かれた著作になります。

僕自身、橋本さんは府知事時代のインタビューをテレビで見かけて、その理路整然とした話と記者への毅然とした態度に、「この人すげーなぁ」と思った記憶があります。

個人的には、本の中に何度も登場する「燃焼するほど毎日懸命に生きれば、いつ死んでもいいという心境になる」という言葉がとても印象的でした。

この本で橋本さんが伝えていることは大きく3つで、

・完全燃焼するくらい毎日一生懸命に物事に取り組め!

・突き抜けた結果を出すためには、リスクを取れ!

・自分に付加価値を付けろ!

といったところになります。

今回は、その3つの内容について触れるのと、あとは学びになったテクニック等について紹介していきたいと思います。

それでは、さっそくいってみましょう!

完全燃焼するくらい毎日一生懸命に物事に取り組め!

本の冒頭から語られているのが、橋本さん自身が50年という半生を通して、弁護士、タレント、そして政治家として駆け抜けてきたことから、既に「死んでもいいという心境」になっているとのこと。

というのも、「燃焼するほど毎日懸命に生きれば、いつ死んでもいいという心境になる」とのことで、この言葉は本の中で度々語られています。

目標達成や、仕事でチャンスを掴むといったことをためには、日頃から行動することが一生懸命手を抜かず、圧倒的な量をこなすこと。

また仕事の質は、量をこなすことで磨かれるとのことです。

そう語っている橋本さん自身、弁護士時代はスピードを売りにして仕事をしていたようです。
弁護士は手続きや仕事にいちいち時間がかかるなか、橋本さんは即座に行動して、他の弁護士とスピードに差をつけた。

その結果、評判が上がって仕事の受注もどんどん増えたそう。

ただ一方で、世間の評価というのはがんばりに比例をしないようで、人が1やるところを倍やっても、そのまま倍の評価にはならない。

人が1やるところを10000やって、世間はやっと5くらいの評価を下すとのこと。

また、それだけの仕事量をこなすためには、先送りにせず、すぐさま取り掛かる必要がある

先送りする場合は、その理由を吟味する必要があると本では語られています。

先送りにしていいのは「すぐにできない場合」「別のことを優先した方がいい場合」のみ。それ以外は即座にその場で終わらせる。

そうすることで、圧倒的な量をこなしていくとのこと。

突き抜けた結果を出すためには、リスクを取れ!

物事を進めていくうえで、2つの選択肢があったとします。

それに迷ったとき、突き抜けた結果を出すなら、選ぶべきは「大胆な方の道」だとこの本では語られています。

というのも、右に倣えで物事を進めることは簡単。一方で、常識から外れたことをするのは前例もあまりなくその道は険しいです。しかし、その険しい道を選んだ方が、自分の成長にもなり、突き抜けた結果も得られる。

弁護士時代の当時、自分の広告宣伝をすることはタブーとされていたけれども、橋本さんはあえてそれをしたそう。元々同業者同士の食い合いを避けるための、ぬるいルールだったようですが、結果、橋本さんは成果を上げて、やがて広告をすることがスタンダードになったそう。

また、タレントとしてデビューしたなかでも、革ジャンにジーパンで通し、素人ながらにトークもがんばったそう。すると、島田紳助やまわりのタレントが「こんなにがんばってるなら」とフォローをしてくれて、「茶髪の風雲児」といった扱いをしてくれるようになった。

また、討論一つとっても、世間と違うことを言うには緻密な論理を組み上げて臨む必要があります。

物事の進め方においても、あえて無難な道ではなく、苦労してでも大胆な道を選ぶことが、突き抜けた結果につながるようです。

自分に付加価値を付けろ!

社会で生きていくうえで、自分の商品価値を高めることが重要です。

そのために使えるのが、「職業の組み合わせ」とのこと。

例えば、橋本さんは「弁護士」でしたが、そこから「タレント」も兼ねるようになった

そこから一転、「政治家」として活躍するようになった。

そうやって職業が希少価値が上がる。それがあって、現在はテレビ番組の枠をもらって司会をしていたりもしている。

これは『新・魔法のコンパス』でも言われていた内容ですね。
※この本の記事はこちら

会話のテクニック

議論をするなかで、感情的に責め立てる人がいます。

その対処法として、「おさまるまで一呼吸おく」というテクニックは一般的にあったりするわけですが、それでおさまらない場合は「こちらから正論の一撃をはなて!」とのこと。それもかなり感情的に。

すると、相手は動揺する。もしくは怯まずに言い合いになれば、こちらも負けじとまくしたてる。そうすることで、「この言い合いは無益だ」と相手に悟らせる。

気を付けないといけないのは、「威圧的なひとには、自分が下にならないようにする」ことだとのこと。

というのも、威圧的な人は過去にそれで口論の相手を打ち負かしてきた成功体験を既にたくさん積んでいるから。自分がへりくだると、相手の土俵に入ってしまうわけですね。

また、選挙演説の場や講演などの場で人を動かすために重要なのは、「正論を、強い感情を込めて伝える」ことだとのこと。

確かに、過去の橋本さんの話口調を思い返しても、まさにその通りですね。

おわりに

いかがだったでしょうか。

思いのほか熱量の高い話だったので、思わず僕もやる気が出ました。

また、他にも「大勢の意識改革は大きな成功体験を持たせて自信つけさせる」、といった話も面白かったです。

大阪の役所の職員のモチベーションが低い中、その向上のために、西の丸庭園という場所に大規模なモトクロス大会を誘致したとのこと。

その成功を通して、「どうせできないし……」というマインドが変わり、市役所の空気が変わったようです。

ただ一点気になったのが、「完全燃焼するくらい熱中して取り組め!」というのはとてもわかるんですけど、稲盛和夫にしても、この部分は彼らにとって当然のことなので、精神論の話で終わってしまうんですよね。

僕のような「食器洗いすらコンスタントにできない人間」からすると、運動神経いい奴が「打ちたければもっとスウィングを速度を上げろ!」と言ってるように感じるわけです。

そんな僕のような「先延ばし屋」の方は、少しでも行動に移せるように、習慣術や先延ばし思考の記事を読んでみてはいかがでしょうか。

それではまたー。

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